2012/12/04

マミジロハエトリ♂の跳躍【ハイスピード動画】



2012年9月中旬

マミジロハエトリ♂(Evarcha albaria)が草むらで跳躍する様子をハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。

この解像度では残念ながら命綱のしおり糸は写っていません。
狙いを定めて跳び出す前に必ず左右の第一脚を前に揃えています。
着地の準備かな?



【追記】
今までハエトリグモの「しおり糸」が見えなかったときは、光の角度の問題だと思っていました。
私は知らなかったのですが、ハエトリグモが跳躍する際に必ずしも「命綱」を張るとは限らないのだそうです。
写真集『The MOMENT―自然の瞬間』p88には、しおり糸無しで葉から葉へ跳び移るハエトリグモの見事な連続写真が掲載されていました。
よく観察してみると、ときに糸を引かないこともあるので、その意味はまだよく分かっていない。(p86より引用)



ミンミンゼミ♂の鳴き声♪を声紋解析してみる



2012年8月下旬

ミンミンゼミ♂(Hyalessa maculaticollis)が網戸に止まって喧しく鳴いていました。
腹面から見るとしっかり腹式呼吸の唱法ですね。
鳴き止んでしばらくすると飛び去りました。
おしっこを排泄したかどうか不明です。

飛ぶ前におしっこするというのは、樹液を吸った直後だけなのかな?

ミンミンゼミ♂の鳴き声の声紋解析

いつものように元のMTS動画ファイルから音声をWAVファイルにデコードしてからスペクトログラムを描いてみました。
腹部の発音器は共鳴室を有するだけあって、非常に多くの倍音成分が含まれていました。


今まではlinuxコマンドラインツールのsndfile-spectrogramを使って解析していました。






今回新たにSpek(Acoustic Spectrum Analyser)というソフトウェアを見つけたので試しに使ってみました。
描画の色使いが変わっただけですけど、マルチプラットフォーム(Windows, Mac, Linux)のプログラムなので、ブログに紹介しやすくなりました。
今後はこれを使うことにします。





ジガバチの営巣:獲物を狙うアリとの死闘(その4)麻痺した芋虫の脱糞・吐き戻し



2012年8月下旬

クロヤマアリ(Formica japonica
)の大群に襲われたヨトウムシを救出して同定用に接写していると、口から橙色の液体を吐いていました。
心なしか大顎が弱々しく動いているようです。
ジガバチの毒針麻酔は咀嚼筋には充分効いていないのでしょうか。
泡を吹くように水滴が口から出入りしています。
外敵に対する忌避物質かと思ったのですが、液体から特に嫌な匂いはしませんでした。
アリも気にせず攻撃してきます。

芋虫の腹端を見ると、なんと脱糞していました。
体壁の筋肉は麻痺していても内臓の消化・排泄機能は正常であることが分かります。
蟻が肛門や糞にも噛みつこうとしています。

シリーズ完。


【追記】
『日本動物大百科10昆虫Ⅲ』p44によれば、
(アナバチ型ハチ類に)麻酔された餌は全身運動はできないが、触角、脚、口器などを部分的に動かすことができ、呼吸や排泄も行うことができる。







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