2012/08/03

ヤマトシリアゲ♀がハバチ?を捕食




2012年6月上旬

夕方、暗い杉林で潅木の葉の上にヤマトシリアゲ♀が止まっていました。
何か獲物を捕食中です。
薄暗い上に風で葉が揺れて接写しにくいのですが、首を傾げ夢中で獲物に長い顔を突っ込んでいます。






正面に回り込んで接写すると、警戒して獲物から口吻を抜きました。

このとき馬面の先に貧弱な大顎が見えました。
シリアゲムシの口器は吸汁用ではなく、れっきとした噛む口器です。
広げた羽をゆっくり回すように動かすのは威嚇のディスプレーだろうか。
しばらくすると、警戒を解いて食事再開。

シリアゲムシと言えば、♂が♀に婚姻贈呈を行うことで有名です。
しかし辺りに♂の姿はありませんでした。
♂は交尾を済ませて立ち去った後なのだろうか?
それとも♀が自力で狩った獲物なのかな?





食べ終わると上の葉に移動しました。
♀が飛び立つシーンは撮り損ねました。

現場検証してみると獲物は原形を止めておらず、正体を突き止めるのは難しそうです。
一枚だけ残っていた右の前翅を見ると、コンボウハバチの翅脈と似ている気がするのですが、どうでしょうか?








2012/08/02

古池や古狸が飛び込む古タイヤ




2012年6月上旬

沼の対岸で何か毛皮の獣が動いていることに気づきました。
打ち捨てられた古タイヤの横に居ます。
生い茂った葦の葉が邪魔で全身が見えないのは残念ですが、頭隠して尻隠さず。
どうやらホンドタヌキNyctereutes viverrinus)のようです。
フリーズしてこちらを凝視しています。
息を潜めて見ているとようやく警戒を解いて横を向き、古タイヤに頭を突っ込みました。
のそのそと奥の茂みに移動すると、依然としてこちらの様子を窺っているようです。

ところが撮影の途中でカメラのバッテリーが切れてしまうという、痛恨のミス…。
急いで予備のバッテリーを取りに行くと、驚いたタヌキは茂みの奥へ走って逃げてしまいました。






溜糞があるのか、あるいはここが塒(ねぐら)なのかな?と思いつつ、古タイヤに近づいて実況見分してみました。
古タイヤの中に何か獲物(カタツムリやカエルなど)を見つけて捕食したのかと想像してみたものの、空っぽで特に食痕などは見つかりませんでした。

この沼にはいつもカルガモのつがいが住んでいたので、ひょっとすると芦原やタイヤの中に巣を作っていた可能性があります。
タヌキはその卵を失敬した?とか妄想してみました。
あるいは古タイヤの中に溜まった雨水を飲んでいたのでしょうか。
本当は沼の水を飲みに来たのに、対岸にいる私の存在に気づいて遠慮したのかもしれません。





タイヤの奥の茂みには獣道ができていました。
予算があれば監視カメラを設置してみるのになー。





2012/08/01

地中の初期巣に出入りする(シダ)クロスズメバチ♀



2012年6月上旬


里山の静かな池の畔で地面から出入りする蜂を発見。
地中に営巣するクロスズメバチの仲間のようです。
巣穴の位置はスギの大木の下で、多少の雨は上の枝葉で凌げます。
地面はスギの枯葉に覆われています。
すぐ近くにはスギの倒木もあり、樹皮から巣材を調達できそうです。
(実際には他所で巣材を集めていたもよう。)
人の目からは巣口の位置が非常に分かりにくいので、横に生えたナルコユリの茎に目印として白テープを巻きました。



カメラを三脚に固定し、巣穴に出入りする蜂を監視撮影してみました。
出巣した蜂は毎回同じ方角へ飛び(池を横断)、数分後に同じ方角から帰巣していました。
蝿のようなブーンという羽音で毎回接近に気づきます。
小さな蜂が帰巣時に巣材や肉団子を運んでいたかどうか、このアングルではよく見えませんでした。
個体識別できていませんが、一匹またはごく少数の♀が出入りしているようです。
おそらく創設女王の単独営巣期だろうという印象を持ちました。
帰巣時に撮れた写真から、クロスズメバチまたはシダクロスズメバチと絞り込むことが出来ました。
ツヤクロスズメバチは除外できます。


クロスズメバチの仲間(Vespula属)はどれも外見が似ており、採集して頭楯の模様を精査しないと正確な同定は困難です。
出入りする蜂(創設女王?)を一時捕獲して炭酸ガス麻酔下で接写することも可能です。

しかし、ストレスに感じて女王が営巣を打ち切ってしまう事態を恐れて我慢しました。

地中に営巣するクロスズメバチの巣を見つけたのはこれが初めてでした。

てっきり、もっと日当たりのよい場所に営巣すると思っていたので意外です。
モグラやネズミの古い坑道を利用するらしい。(『狩蜂生態図鑑』p96より)
意気揚々と定点観察に通ったものの、日を追うごとに蜂の活動が弱まり、残念ながらコロニーとして定着しませんでした。
誰かに初期巣を駆除されてしまったのか、創設女王に何か不慮の事故が遭ったのか、天敵に巣を荒らされたのか、より良い営巣地に引っ越したのか、色々考えられますけど原因は不明です。
あるいは私が巣の近くで歩き回る振動を嫌ったのだろうか?

ワーカーが多数羽化してきたら一時捕獲して同定するとともに個体識別のマーキングを施そうとか、シーズン終了後は巣を発掘しようとか、色々計画していたのに残念!




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