2012年6月上旬
一頭のヒゲナガガを追いかけて、草むらから飛び立つ瞬間をハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。
ヤマキヒゲナガまたはその近縁種(Nemophora属)の♂だと思います。
スローモーションでも羽ばたきを堪能する前にすぐにフレームアウとしてしまいました。
離陸では脚の跳躍力が大きいようです。
わざわざこんな長い触角を付けて飛ぶのは空気抵抗も大きいはずで理解に苦しむのですが、軽い小蛾だと逆に滞空時間を稼げるのかもしれません。
♂だけが特に長い触角を持つのらしいので、性淘汰のハンディキャップ説やランナウェイ説でも説明できそうです。
『日本動物大百科9昆虫II』p25によると、
ヒゲナガガ類の♂では極端に長くなっていて、前翅長の2〜3倍の長さがある。これは群飛のときバランスをとるのに役立つのかもしれない。
2012年6月上旬
湿地帯に流れ込む用水路の欄干に、初めて見る美しいハエトリグモが2匹居ました。
とても小さなハエトリグモですが、たぶんメガネアサヒハエトリ♂(Phintella linea)だと思います。
欄干で徘徊、跳躍する二匹を特に区別せず接写しました。
首を傾げてレンズを凝視する様子が可愛らしいですね。
歩脚の先を舐めて身繕いする際に、大顎の牙が見えます。
触肢の先だけ黒いのもお洒落。
ストロボを焚いて撮った写真では第1脚の腿節に美しいコバルトブルーの条が目立ちます。
メガネアサヒハエトリ♂第一脚の美しい金属光沢や触肢の白黒ツートンカラーは♀には見られず性的二型のようです。
ハエトリグモの♂が♀に求愛誇示する際は第一脚や触肢を振り動かすことが多いので、これで同種の♀を誘惑するのかもしれません。
いつか実際に配偶行動を観察してみたいものです。
(つづく→♂同士の闘争)
【追記】
『野外観察ハンドブック:校庭のクモ』p67によると、
クモの同定は生殖器の形態で行うが、その外雌器(♀の生殖器)が眼鏡の形をしているのでメガネアサヒハエトリと名づけられた。
2012年6月上旬
満開のウワミズザクラの花に来ていた小型のカミキリムシ。
たぶんシロトラカミキリ(Paraclytus excultus)だと思います。
続きを撮ろうとしたら見失ってしまいました。
警戒されて擬死・落下したかな?