メガネアサヒハエトリ♂の徘徊、身繕い(蜘蛛)
2012年6月上旬
湿地帯に流れ込む用水路の欄干に、初めて見る美しいハエトリグモが2匹居ました。
とても小さなハエトリグモですが、たぶんメガネアサヒハエトリ♂(Phintella linea)だと思います。
欄干で徘徊、跳躍する二匹を特に区別せず接写しました。
首を傾げてレンズを凝視する様子が可愛らしいですね。
歩脚の先を舐めて身繕いする際に、大顎の牙が見えます。
触肢の先だけ黒いのもお洒落。
ストロボを焚いて撮った写真では第1脚の腿節に美しいコバルトブルーの条が目立ちます。
メガネアサヒハエトリ♂第一脚の美しい金属光沢や触肢の白黒ツートンカラーは♀には見られず性的二型のようです。
ハエトリグモの♂が♀に求愛誇示する際は第一脚や触肢を振り動かすことが多いので、これで同種の♀を誘惑するのかもしれません。
いつか実際に配偶行動を観察してみたいものです。
(つづく→♂同士の闘争)
【追記】
『野外観察ハンドブック:校庭のクモ』p67によると、
クモの同定は生殖器の形態で行うが、その外雌器(♀の生殖器)が眼鏡の形をしているのでメガネアサヒハエトリと名づけられた。
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