2012/06/11
カワセミ♂のペリット吐き戻しと脱糞【野鳥】
2012年5月中旬
砂防堰堤の岸の枝に青い小鳥が止まっていました。
胸騒ぎがしてテレコンで覗いてみると、憧れのカワセミ(Alcedo atthis)でした。
たまに見かけるのですが、ようやく初めて撮れました。
下の嘴が赤くないので♂です。
後ろ姿でこちらには気づいていない様子。
右手の川面を見つめています。
突然、嘴を開いてえずくとペリットを吐き出しました。(@1:15)
直後に下からも排泄。(@1:18)
最後は止り木を横にツツツと平行に移動してから飛び立ちました。
なるほど宝石のような美しい鳥で、世のバードウォッチャーが血眼になって撮りたがるのも分かる気がします。
映像の前半は手持ちカメラで撮ったのですが、YouTubeにアップロードしてからいつものようにオンライン動画編集で手ぶれ補正を施したら妙にユラユラ歪んでおかしな結果になってしまいました。
風で揺れる手前の枝葉にピントが合ってしまったせいもあります。
後半(@0:33~)は邪魔な枝を避け、更にカメラを三脚に固定したので改善しました。
2012/06/10
ムギワラトンボ(シオカラトンボ未成熟♂)の飛び立ちハイスピード動画
2012年5月中旬
ムギワラトンボ(=シオカラトンボ;Orthetrum albistylum speciosum)を見かけるようになりました。
あちこちで止まって日光浴しています。
飛び立つシーンをハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。
従来はカメラを手で構えて虫がひたすら飛ぶまで長撮りしていました。
動画編集で不要部分はカットすれば良いのです。
しかし休憩中のトンボは待てど暮らせどなかなか自発的に飛んでくれません。
カメラを三脚に固定すれば両手が自由になり、何か物を投げてトンボを飛び立たせることが可能になると途中で思いつきました。
無駄な長撮りが不要になります。
さらにリモートレリーズを使えばブレずに撮影を始められますね。
別に撮った写真を見直すと、複眼が青いのでシオカラトンボの♀ではなく未成熟♂の方だと思います。
成熟すると粉を吹いて青白っぽくなるらしい。
【追記】
『講談社カラー科学大図鑑トンボ』p26-27によると、
・トンボは、4枚の翅にそれぞれ筋肉がついていて、直接動かすことができます。
・トンボがまっすぐ飛べるのは前翅と後翅を別々に動かして飛ぶからで、一方チョウが波を描いて飛ぶのは前翅と後翅が同じ動きをするから。
・一定の時間内の羽根の羽ばたき数は、前翅も後翅も全く同じ。
・前翅は、後翅よりも少し遅れて(羽根が上下する時間の約1/8)動きます。
ウスバアゲハ幼虫の威嚇法(臭角と吐き戻し)
2012年5月中旬
庭のコンクリート土台で見慣れない黒い芋虫が徘徊していました。
調べてみるとウスバアゲハ(別名ウスバシロチョウ)の幼虫でした。
体に触れると頭部からオレンジ色の臭角を伸ばして威嚇してきます。
匂いは特に感じませんでした。
臭角に触れてみて匂いを嗅いでみればよかったですね。
臭角を出すのはアゲハチョウ科の特徴です。
すぐに引っ込んでしまい、お祭りの玩具「吹き戻し」(俗称ピロピロ笛)を連想しました。
臭角が引っ込んだ状態でもオレンジ色の痕跡が外から分かります。
面白がって繰り返し刺激すると、今度は口から黄色の液体(消化液?)を大量に吐き戻しました(最終兵器?)。
後半は黒っぽい液体に変化しました。
体表にヤドリバエの白い卵が1つ産みつけられており、早急に脱皮しないとこのままでは捕食寄生されてしまいます。
臭角や吐き戻しによる防御法(対捕食者戦略)でもヤドリバエの攻撃(寄生産卵)は防げないことが分かります。
静止している間も胸脚を小刻みに動かしている点が興味深く思いました。
アイドリング運転なのだろうか。
ウスバアゲハ幼虫に正常な行動かもしれませんが、寄生されたことによる神経系の異常(寄主の行動操作)なら面白いのになと妄想しました。
庭の草叢からわざわざ無機質なコンクリートに登ってきたということは、蛹化する場所を探して徘徊しているのだろうか。
『イモムシハンドブック』p20によると、ウスバアゲハ終齢幼虫の体調は約40mmに達するらしい。
この個体は未だそこまで大きくありません。
本種の食草はムラサキケマン,ヤマエンゴサクなどケシ科の植物らしい。
いつか飼育して成虫まで育ててみたいものです。
背面 |
側面 |
採寸 |
縮んだ臭角@C字姿勢 |
産みつけられたヤドリバエの卵(寄生) |
食草の一つ:ヤマエンゴサク花 |
Labels:
アブ・ハエ・カ・ガガンボ(双翅目),
チョウ・ガ(鱗翅目),
寄生
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