2012/02/26
樹上で雪を食べるハシブトガラス【冬の野鳥】
2012年2月上旬
ある雪の日、一羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が木の枝に止まり長時間翼を休めていました。
顔は油断なくキョロキョロ辺りを見渡しています。
(動きに乏しい映像の前半部は編集でかなりカットしてあります。)
おもむろにその場で羽を広げると、枝に付いた雪を2〜3回食べて喉を潤しました。
次に枝を啄き数歩移動。
身震いすると漸く飛び去りました。
この間、鳴き声を全く発しませんでした。
2012/02/25
野生ニホンザルの採食@雪山(樹皮、冬芽)
2012年1月下旬・気温4℃→0℃
雑木林で遭遇した野生ニホンザル群れ
ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の採食行動が撮れた映像を中心にまとめてみました。
木に登った個体が枝の樹皮をガリガリ齧っています。
脚で体を掻きながら口をモグモグさせています。
白毛の若い猿が奥の木をすごい勢いで上り下りして独り遊びしています。
![]() |
| 首輪を付けた猿が樹上で採食 |
欠伸の際など顔が上を向くと胸元の発信器がよく見えました。
俯いていると毛皮に隠れて首輪に気づかないかもしれません。
おもむろに小枝を拾い上げて齧り始めるも、すぐに枝を捨てました。
斜面奥の樹上に居る別の個体が樹冠を枝から枝へと身軽に移動し、枝を折って口にしました(@4:19-)。
次は折らないままの枝から何かを指で摘み上げて続けざまに口に運びました(@5:00)。
枝に付いた冬芽や地衣類を採食したのかなと想像したものの、激しい降雪と手前の木々に遮られてよく見えませんでした。
雑木林のあちこちに散開した猿たちがときどき枝を折る音がピシッと静かな谷に響き渡ります。
(「樹上の毛繕いとクーコール」篇につづく)
2012/02/24
センチコガネの前脚にあるオレンジ色の付着物の正体
2011年10月上旬
地面でセンチコガネ(Geotrupes laevistriatus)を発見。
触角が動いています。
前方から接写すると、左右の前脚腿節の前面にオレンジ色の部分があるのが目を引きました。
センチコガネでは見たことのないお洒落な色です。
初めはメタリックな構造色のいたずら(錯覚)なのかと思いました。
側面から見ると明らかに何か黄色い物質が前脚に付着しており、少し盛り上がっています。
左右対称というのも不思議です。
ダニではなさそうですし、何が付着しているのだろうか。
花粉のようなオレンジ色から連想したのはハナバチ♀の後脚脛節にある花粉籠です。
しかしセンチコガネが花粉を食べたり運んだりするなんていう話は聞いたことがありません。
オレンジ色のキノコや獣糞で食事していたのかもしれません。
それまで静止していたセンチコガネがおもむろに方向転換し、のそのそ歩いて立ち去りました。
採集してもっとしっかり調べればよかったかな…?
実はすぐ近くで見つけたもう一匹のセンチコガネにも似たような付着物を認めました。
【追記1】
関係ないかもしれませんが、『ファーブルが観た夢』という本を読んでいてとても興味深い記述を見つけたので覚え書き。
- ルリオトシブミ属は、菌のタネを運び、育てているらしい。
- 揺籃を作りながら糸状菌の胞子を植え付けていく。
- 出所は、なんと♀の身体である。後ろ脚のつけ根に、ちいさなポッケがあって、ここで培養しているのだという。
1. 「ルリオトシブミ属Euopsから新たに発見された胞子嚢と胞子の揺籃への伝搬方法(甲虫目 : オトシブミ科)」 (リンク)
2. 「カシルリオトシブミのゆりかご作りとカビとの共生」 (講演要旨リンク)
センチコガネも同様に、産卵用に獣糞を丸める際に菌糸を植え付けていたりして…と妄想したのでした。
キクイムシ以外にも菌を体のなかに保持し、それを新天地で栽培する昆虫は意外に多く、とくに微小な甲虫のなかまに多い。それらの甲虫は菌嚢と呼ばれる穴を体の一部に持ち、そこに菌を保持して移動することができる。(丸山宗利『昆虫はすごい (光文社新書)』p149~150より 引用)
【追記2】
YouTubeにて貴重な情報提供を頂きました。
センチコガネ科およびクワガタムシ科に性別を問わず見られる構造だそうです。
オレンジ色に見えるのは付着物ではなく密生した毛束で、その奥からフェロモンを分泌するらしい。
参考文献も紹介してもらいました。
Houston, W. W. K. "Exocrine glands in the forelegs of dung beetles in the genus Onitis F.(Coleoptera: Scarabaeidae)." Australian Journal of Entomology 25.2 (1986): 161-169.全文PDFが無料で閲覧できます。確かにクワガタムシでも同様の毛束を見つけることができました。(関連記事)
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