2011/09/21

人参を食べるエンマコオロギ♂



2011年9月上旬

エンマコオロギ♂(Teleogryllus emma)の飼育記録

今日のメニューは生のニンジンです。
鎧のような襟(カラー)の下で首が食事中自在に動く様子が見ていて面白く可愛らしい。
カタツムリ(ヒダリマキマイマイ)に与えた時も思ったのですが、必ず人参の周辺部から食いつき、中央部は食べ残すようです。
関連記事はこちら→「ニンジンを食べるヒダリマキマイマイ(微速度撮影)
虫にも好き嫌いがあるのでしょうか。
単に大きな固形物の縁から食べ始めるのかもしれません。
輪切りのままでは昆虫の口器ではいきなり中央部に齧り付くのは難しいのかもしれません。
そこで後日、人参を半月切りにして与えてみました。
これなら周辺部も中央部も同様に口を付けやすい筈です。
しかし、それでも中央部にはほとんど食痕がありませんでした。
簡単な実験ですが、コオロギにとって中央部は味が気に入らないのか栄養価が低いのだろうという結論に達しました。
「ニンジンで一番栄養があるのは皮の部分で、中央部はそれ程でもない」との話を耳にしたことがありますけど、どうやら本当かもしれません。


半月切り人参の食痕:
少し干からびていますが、周辺部だけが齧り取られえぐれています。
【追記】
後日、エンマコオロギ♂をもう一匹採集してきて飼育を始めました。
なんとこの新入りの♂(体長の小さな成虫)は輪切りにした人参の縁ではなく中央付近をいきなり食べ始めたので驚きました。
この問題は単なる嗜好の個体差に過ぎないのかもしれません。
一件落着かと思いきや、なかなか一筋縄ではいきません。







2011/09/20

垂直円網の横糸を張るドヨウオニグモ♀(蜘蛛)



2011年9月上旬


夕方に堤防を散歩していると、草むらで網を張っているクモを発見。
既に横糸を張り始めた段階で、新網を一から作っているのか古い網を張り替えているのか不明です。


この日は残念ながら三脚を持参しておらず、手持ちカメラで撮影開始。
うまく西日に照らされて糸がキラキラ光り、なんとか網が写りました。
しゃがんだ姿勢で25分もノンストップで長撮りすると、最後は足が痺れて限界でした。


とにかく(無駄に?)長い動画なので、適当に飛ばしながらご覧下さい。
あえて未編集(ノーカット版)でお届けします。
(HTML5対応のブラウザなら、YouTube動画の再生速度を好きなように変える裏技もあります。)
三脚を使えばお洒落でコンパクトな早回し映像に加工できたのですが、手持ちカメラの映像を早回しにすると手ブレが酷く酔いそうな動画になるので断念。
クモの営み/造網行動をひたすら愚直に撮ると何か見えてくるものがあるかもしれません。

粘着性の横糸は網の外側から内側へ螺旋状に旋回しながら張り進めます。
横糸の間隔はかなり狭く、密に張っていきます。
クモの旋回の向きは最後まで一定でした(時計回り)。
映像では倍率不足かつ動きも速過ぎてよく分かりませんが、予め張っておいた足場糸を歩脚で切りながら横糸を張っていると思われます。
近くを列車が通過したとき以外、クモは殆ど作業を止めず、一気呵成に横糸を張り終えました。
お暇な方は映像でクモが何回転したか数えてみて下さい。
(数えた人は教えてください。)
甑(こしき)の部分をどう処理したか、詳細はよく分からず。
見事な正常円網が完成すると、クモは下向きに占座しました。




甑の高さは地上約60cm、枠糸はススキやセイタカアワダチソウなどの茎に固定されていました。
完成した端正な垂直円網の写真で放射状の縦糸を数えると29本ありました。

せっかく店開きしたばかりのクモには申し訳ないのですけど、記録のため一時的に捕獲。
いつものように炭酸ガス麻酔で眠らせてから接写しました。



初めて見るクモでしたが、図鑑で調べると普通種のドヨウオニグモNeoscona adiantaらしいとすぐに判明。
体長6.5mmと小ぶりながらも、外雌器にコガネグモ科特有の垂体がある成体♀でした




横糸を張り終えてから最後に甑(こしき)の部分をどう処理したのか興味があるので、次回は機会があればマクロで撮りたいと思います。
造網行動で見逃した前半部(枠糸、縦糸、足場糸の張り方)も観察してみたいものです。


2011/09/19

クズの花で吸蜜するオオハキリバチ



2011年9月上旬

堤防に生い茂ったクズの群落で、またオオハキリバチMegachile sculpturalis)の姿を目にしました。
去年は見たことなかったのに、一度存在に気づくと、すぐに何匹も見つけられるようになりますね。
前回の映像はこちら→「葛に訪花するオオハキリバチ

どれも♀だと思うのですが、腹部下面のスコパに花粉を付けていないので、花蜜だけが目的なのでしょう。
未だ営巣を始めていないのかな?
葛の葉でしばらく休んでから飛び去りました。


クズの花びらの中に黄色いところがあります。いいにおいに惹かれてハチが飛んできました。(中略)ハチたちは黄色いところを目印にやって来ます。この下に口を差し込むと、蜜が吸えることを知っているのです。 
『どんどんのびる草』p21より引用






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