2011年9月上旬
夕方に堤防を散歩していると、草むらで網を張っているクモを発見。
既に横糸を張り始めた段階で、新網を一から作っているのか古い網を張り替えているのか不明です。
この日は残念ながら三脚を持参しておらず、手持ちカメラで撮影開始。
うまく西日に照らされて糸がキラキラ光り、なんとか網が写りました。
しゃがんだ姿勢で25分もノンストップで長撮りすると、最後は足が痺れて限界でした。
とにかく(無駄に?)長い動画なので、適当に飛ばしながらご覧下さい。
あえて未編集(ノーカット版)でお届けします。
(HTML5対応のブラウザなら、YouTube動画の再生速度を好きなように変える裏技もあります。)三脚を使えばお洒落でコンパクトな早回し映像に加工できたのですが、手持ちカメラの映像を早回しにすると手ブレが酷く酔いそうな動画になるので断念。
クモの営み/造網行動をひたすら愚直に撮ると何か見えてくるものがあるかもしれません。
横糸の間隔はかなり狭く、密に張っていきます。
クモの旋回の向きは最後まで一定でした(時計回り)。
映像では倍率不足かつ動きも速過ぎてよく分かりませんが、予め張っておいた足場糸を歩脚で切りながら横糸を張っていると思われます。
近くを列車が通過したとき以外、クモは殆ど作業を止めず、一気呵成に横糸を張り終えました。
お暇な方は映像でクモが何回転したか数えてみて下さい。
(数えた人は教えてください。)
甑(こしき)の部分をどう処理したか、詳細はよく分からず。
見事な正常円網が完成すると、クモは下向きに占座しました。
甑の高さは地上約60cm、枠糸はススキやセイタカアワダチソウなどの茎に固定されていました。
完成した端正な垂直円網の写真で放射状の縦糸を数えると29本ありました。
せっかく店開きしたばかりのクモには申し訳ないのですけど、記録のため一時的に捕獲。
いつものように炭酸ガス麻酔で眠らせてから接写しました。
体長6.5mmと小ぶりながらも、外雌器にコガネグモ科特有の垂体がある成体♀でした。
横糸を張り終えてから最後に甑(こしき)の部分をどう処理したのか興味があるので、次回は機会があればマクロで撮りたいと思います。
造網行動で見逃した前半部(枠糸、縦糸、足場糸の張り方)も観察してみたいものです。
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