2011年9月上旬
エンマコオロギ♂(Teleogryllus emma)の飼育記録
今日のメニューは生のニンジンです。
鎧のような襟(カラー)の下で首が食事中自在に動く様子が見ていて面白く可愛らしい。
カタツムリ(ヒダリマキマイマイ)に与えた時も思ったのですが、必ず人参の周辺部から食いつき、中央部は食べ残すようです。
関連記事はこちら→「ニンジンを食べるヒダリマキマイマイ(微速度撮影)」虫にも好き嫌いがあるのでしょうか。
単に大きな固形物の縁から食べ始めるのかもしれません。
輪切りのままでは昆虫の口器ではいきなり中央部に齧り付くのは難しいのかもしれません。
そこで後日、人参を半月切りにして与えてみました。
これなら周辺部も中央部も同様に口を付けやすい筈です。
しかし、それでも中央部にはほとんど食痕がありませんでした。
簡単な実験ですが、コオロギにとって中央部は味が気に入らないのか栄養価が低いのだろうという結論に達しました。
「ニンジンで一番栄養があるのは皮の部分で、中央部はそれ程でもない」との話を耳にしたことがありますけど、どうやら本当かもしれません。
半月切り人参の食痕: 少し干からびていますが、周辺部だけが齧り取られえぐれています。 |
後日、エンマコオロギ♂をもう一匹採集してきて飼育を始めました。
なんとこの新入りの♂(体長の小さな成虫)は輪切りにした人参の縁ではなく中央付近をいきなり食べ始めたので驚きました。
この問題は単なる嗜好の個体差に過ぎないのかもしれません。
一件落着かと思いきや、なかなか一筋縄ではいきません。
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