2011/03/03

羽化後の繭を除くキボシアシナガバチ



2008年9月上旬

キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)巣の定点観察。
一匹の♀が羽化済みの巣房を掃除していました。
黄色い繭のキャップを大顎で噛み千切る音が聞こえます。
見たことのない行動で最初は状況が分かりませんでした。
飢えた成虫が育房から蛹を引きずり出して食べるのか(共食い)、それとも寄生などの原因で死んだ蛹を取り除くのか、などと思い緊張しました。
しかし、後で良く見たらどうも空(羽化済み)の育房でした。
巣房の再利用に向けた掃除なのだろうか? 
巣材に繭キャップの絹糸を再利用するのだろうか? 
そう言えば成虫の羽化シーンも未見です。
自力で繭のキャップを食い破るのか、ミツバチのように(うろ覚え)先に産まれた成虫が弟・妹の羽化を手伝ってやるのだろうか? 


《追記》 
キボシアシナガバチではワーカーが羽化後の繭を取り除き、空いた巣室に再び産卵する例が知られているらしい。
(『アシナガバチ観察事典』 偕成社 p29)

つづく→シリーズ#53

キボシアシナガバチ:巣からの排水行動



2008年9月上旬

キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)巣の定点観察。
アシナガバチの巣は紙製なので、いくら表面を撥水加工しているとは言え、雨が降ると危機に陥ります。
成虫が巣に含まれた余分な水分を口で吸い取って吐き出すことが知られています。
ずっと見たかった排水行動をこの日たまたま撮れました。
始めるきっかけがどうも分からないので、水を吸うシーンは撮れてません。
大雨の直後に巣を見に出かける根性がありません…。
この巣は木陰でしかも笹薮に作られているので、多少の雨なら直接巣にかかることはないようです。
巣に直接水を掛けて(人工降雨)実験してみる?
(思いつきだけで未だ実行していません)

つづく→シリーズ#52

キボシアシナガバチ新女王の羽化



2008年9月上旬

キボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)巣の定点観察。
定点観察中の巣dをしばらくぶりに見に行ったら、なんと新女王が一気に羽化していました。
在巣の個体を数えてみると♀25、♂1。
構成員の性比が一気に逆転しました。
羽化後もしばらくは巣で休むらしい。
明らかにワーカーが少ないようですが、これだけ多くの新女王を養えるのだろうか? 
直射日光を嫌い、日陰となる巣の下面に集まっています。
扇風行動も見られました(気温27℃)。
日が陰ると巣の上部に移動して休みました。
これで創設女王は無事に役目を全うし、しっかり次世代を残したことになります。

つづく→シリーズ#51

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