2011/01/17

続・コクロアナバチ♀の観察



2009年8月下旬

個体識別のマーキング(白)を施した翌日に竹筒トラップbの様子をまた見に行ったら、同一個体のコクロアナバチ♀(Isodontia nigella)と再会できました。
蜂は別の場所に置いた竹筒トラップcにも飛来して興味を示しました。
新しい巣穴を探しているのだろうか※。
私が昼食でこぼした蜂蜜が付いた材木を見つけると少し舐めていました(00:43)。
しばらくして営巣中の竹筒bに戻ると、中で何か作業をしていました(帰巣シーンは撮り損ねた)。
珍しく途中で頭から先に出てきたので、作業内容が変わったのだろうか(産卵?)。
竹筒を見ながら定位飛行をしてから出巣するのは前日と同じ。
残念ながら、コクロアナバチの姿を見たのはこの日が最後でした。
続きはまた来年。

※ この時、竹筒の側面から寄生産卵しようとしているシリアゲコバチ♀がちらっとだけ写っています(00:35 - 00:40)。
この竹筒にはシリアゲコバチの寄主であるツツハナバチが春に営巣しているのです。
 


コクロアナバチ♀の枯草搬入




2009年8月下旬

竹筒トラップの前で見張っていると、先程のコクロアナバチ♀(Isodontia nigella)が帰ってきました。
体長の数倍の長さの枯草を運んでいます。
それを咥えたまま頭から竹筒に入り、中に詰め込むと後ろ向きに出てきます。
枯草を巣材として竹筒内に育房の仕切りを作っているようです。
筒の中での作業時間は約4分。
作業の途中で入り口まで一度後ろ向きに出てきて必ず中に戻る、という行動がパターンのようです。
蜂は狭い竹筒内(内径6mm)でUターン(反転)出来ないのでしょう。
出巣の度に(ほぼ毎回)、巣の位置を覚えるためホバリング(定位飛行)しました。
すぐ近くの草叢に降り立って休憩・身繕いしてから改めてどこかで枯草を探しに行くようです。
観察していると水平に置かれた竹筒のバランスが崩れ、落下してしまいました。
竹筒の向きが変わらないよう注意して戻してやると、逃げた蜂は無事に戻ってきてくれました。
設置した竹筒トラップは10本束で、営巣中の筒の他にも枯草を詰め込んだ筒や空の筒がありますけど、個体識別のマーキングを施したおかげで、この日通って来た蜂は同一個体の♀一匹のみであることがはっきり分かりました。
つづく
 

コクロアナバチ♀の捕獲標識




2009年8月下旬

獲物のキリギリスを搬入したコクロアナバチ♀(Isodontia nigella)が後ろ向きに竹筒から出てきたところを麻酔管を被せて捕獲しました(映像無し)。
スプレー缶の炭酸ガスで眠らせてから同定用の写真を撮ると、ついでに個体識別のマーキングを施しました。





胸部と腹部の背中に油性ペンで白点を打ったらヒメバチみたいな外見になりました。
初めての作業に緊張し、マーキング前の映像を撮るのを忘れてしまいました。
麻酔から醒めた蜂は念入りに身繕いし、飛び去りました。

つづく
 


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