2011/01/12

ヒメクモバチの採土と泥玉作り2




2009年10月中旬

(つづき)
ヒメベッコウ類の作る泥巣には防水加工が施されておらず、そのため雨風を避けられる場所に営巣するとされています。
いつか防水性を検証してみようと思います。

《参考》 『ハチの生活』 岩田久二雄 岩波科学の本 p151~ 「水の利用をおぼえたヒメベッコウバチ」




【追記】
『ファーブル写真昆虫記2:つぼをつくるかりうど』p36より
ヒメベッコウの巣の内側の壁を作る材料の土の中には、ヒメベッコウの唾が混ざっているらしい。その証拠に、壺を水の中に浸してみると、外側の壁はどろどろに崩れてしまいます。でも、内側の壁の薄い部分だけは、溶けずに最後まで残ります。外側の壁を作る材料には唾ではなくどこかで飲んできた水を使うのでしょう。(ファーブルの解釈)
同書p47によると、現代の解釈では
ヒメベッコウの吐き出す水には獲物の体液が含まれておらず、土粒を接着する蛋白質を含まないのでしょう。ヒメベッコウの巣の内壁が水に強いのは、はっきりとはしませんが、蜂が内壁の表面を丁寧にならしたためではないかと考えられています。

ヒメクモバチの採土と泥玉作り1




2009年10月中旬

個体識別のマーキングを施したヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ)の一種♀(種名不詳)の定点観察(17日ぶり)。
巣作りに先立って巣材の泥を集めて来るのですが、一連の作業を初めて通して観察することが出来ました。
背中の白点マークが目立つので、地味で小さい蜂でも見失うことなく追跡できるのです。 
巣から飛び立った蜂は目の前の草地に降り、先ず朝露を飲み干します。
次に近くの崖(というと大袈裟ですが)まで移動し、大顎と前脚で地面を掘り採土します。
帰巣の途中で足を止め、水を吐き戻しながら土粒を咀嚼し滑らかな泥玉に練り上げます。
これを巣材として泥巣に塗りつけるのです。
同じ作業を飽かずに繰り返します。
意外と近い所から繰り返し採土して来ることが分かりました(泥巣から直線距離で3mぐらい)。
吸水も毎回行なう訳ではありませんが、葉上の水滴が無くなるまで同じ場所を記憶している様子。
この日は巣上で泥玉を置く位置は毎回まちまちで、育房群の全体を泥で塗り潰そうとしていました。
口は泥玉を作るときだけ使い、腹端は塗りつけのときだけと効率よく使い分けています。
パート2に続く

※ 造巣行動の流れを分かり易く示すために、同じ日に撮った映像の順番を一部入れ替えて再構成してあります。

《参考》 『ハチの生活』 岩田久二雄 岩波科学の本 p151- 

毛虫を狩るエビチャコモリグモ♀



2009年10月中旬

飼育中のエビチャコモリグモ♀(Arctosa ebicha)に餌として毛虫を与えてみました。
ヒトリガ科だと思いますが種名不詳。
体長では毛虫の方が大きいですけど、クモが捕食しました。
毛虫の頭部に近い方を噛んでいます。
傷口から緑の体液が滲み出ています。
しかし毛虫はクモ毒に耐性があるのか、長い時間大暴れしていました。
チクチクする毛にクモはなるべく触れたくない様子です。

《追記》
12/20寿命により死亡。
数日前まで与えた生き餌を捕食していました。
 


ランダムに記事を読む