2024年10月上旬・午後13:15頃・くもり
正当訪花を繰り返し、長い舌(口吻)を距 の奥まで伸ばして吸蜜しています。
キツリフネの花筒は、トラマルハナバチが潜り込むには丁度よい太さになっています。
吸蜜後に花筒の外に出てきた蜂が身繕いしています。
中脚で胸背の毛を拭って、付着した花粉を集めます。
ちなみに、この個体は胸背の毛が円形脱毛症のように剥げていました。
おそらく巣穴や花筒に繰り返し潜り込む際に擦れて毛が抜け落ちてしまったのでしょう。
頭部は前脚で拭いました。
身繕いの途中で花から飛び立ちました。
まとめた花粉を後脚の花粉籠に移す作業は、次の花へ向かうホバリング中に行うようです。
すでに薄いオレンジ色(黄色)の花粉団子を後脚の花粉籠に付けて運んでいます。
キツリフネに訪花するトラマルハナバチ♀の採餌行動を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:27〜)
キツリフネの群落で次に訪れる花を予想して待ち構えていたら、飛来した蜂が花に着陸するシーンも撮れました。
やがて狭い花筒から外に出てきたトラマルハナバチ♀が、花弁にしがみつきながら身繕いして、体毛に付着した花粉を後脚の花粉籠にまとめています。
やがて羽ばたき始めると、次の花へと飛び去りました。
口吻をだらんと伸ばしたまま次の花へ飛び去ります。
キツリフネの花筒に潜り込んだトラマルハナバチ♀の後ろ姿を撮ったスーパースローを注意深く見ると、細長く湾曲した距 の中で伸縮する黒い口吻の動きがたまたま写っていました(@1:37〜)
この花は距 の途中がなぜか小さく破れていて、その窓から中が見えるようになっていたのです。
その穴はおそらく盗蜜者が開けた盗蜜痕と思われます。
キツリフネの花で穿孔盗蜜する昆虫を私はまだ実際に見たことがありません。
ツリフネソウと同じだとすれば、クマバチなどが怪しい容疑者となります。
関連記事(7年前の撮影)▶ ツリフネソウの花で盗蜜するクマバチ♀【HD動画&ハイスピード動画】
欲を言うと、トラマルハナバチ♀の訪花行動を真横から撮った際に、距に差し込む口吻が薄い花弁を透かして見えれば最高でした。
関連記事(11年前の撮影)▶ キツリフネを訪花するトラマルハナバチ♀
【考察】
加藤真『夜の送粉共生系』を読むと、非常に興味深い記述がありました。
スマトラはツリフネソウ属Impatiensがいちじるしい適応放散をとげている場所である。そこでは黄色の花をつけるツリフネソウ類はおもに長舌のハナバチによって昼間に送粉され、赤紫色のツリフネソウは薄暮活動性のスズメガによって送粉されていた。 (『花の自然史:美しさの進化学』p84より引用)日本でも同じ傾向があるでしょうか?
キツリフネとツリフネソウの送粉者を少しずつ動画で撮り溜めていきます。
実はここのキツリフネ群落では、長舌のトラマルハナバチだけでなくスズメガの仲間も同じ日に訪花していました。(映像公開予定)
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