2022年10月下旬・午後14:55頃・くもり
山林の斜面をトラバースする小径にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場dの横に三脚を立てて微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧ください。
10分間長撮りしてみても、つい先程獣糞に潜り込んだヨツボシモンシデムシは二度と表に現れませんでした。
糞塊がモコモコと上下に動かなかったということは、中に糞虫は潜んでいないようです。
下痢便状のタヌキの糞にはハクサンベッコウバエ(Neuroctena analis)が群がっていました。
獣糞上で待ち伏せしていた♂が飛来した♀に飛びつき、カップルが成立しました。
交尾は早い者勝ちのようです。
体格は♀<♂で♂同士の熾烈な♀獲得闘争があるはずなのに、交尾が始まると横恋慕したり強奪したりすることはありませんでした。
左上にある枯れ葉の上でもハクサンベッコウバエ♀♂が交尾しています。
他には獣糞を吸汁したり身繕いしたりしています。
途中から(@0:30〜)画面の右下に居座っているハクサンベッコウバエ(♂?)に注目すると、溜め糞上を徘徊する微小なクロアリ(種名不詳)を追い回しました。
さすがに誤認求愛ではないはずですが、占有行動なのかな?
現場はスギ植林地と雑木林の境界で、かなり薄暗い林床でした。
動画編集時に自動色調補正したら、暗い映像が劇的に改善しました。
副作用として、ハクサンベッコウの体色が少しどぎつく強調されてしまったかもしれません。
次に機会があれば、ハクサンベッコウの配偶行動を微速度撮影ではなくリアルタイムで動画撮影するつもりです。
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