2021年11月上旬・午後15:00頃・晴れ
晴れた午後の川面でオナガガモ♂(Anas acuta)の群れが水浴びを繰り返しています。
水浴中に謎の大騒ぎがときどき勃発します。
川面で水浴していた5、6羽の♂が、なぜか連鎖反応式に飛び立ちました。
何か危険を感じた群れがパニックになって逃げ惑う逃避行動ではありません。
他の個体は周囲でのんびり過ごしているからです。
川面から飛び立ったオナガガモはごく短い距離を飛んだだけで、すぐに着水します。
いきなり潜水する個体がいたり、浮上直後にそのまま飛び去る個体もいました。
飛ぶ方向は特に決まっていないようです。
ほとんどが川の上流へ向かって(カメラに向かって)飛びましたが、逆に向かって飛ぶ個体もいました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、何やらコミカルに見えます。
この騒ぎは、♀へアピールするディスプレイ(集団誇示行動)なのでしょうか?
突発的な事件への反射神経を競い合ったり、避難訓練なのかもしれません。
元気があり余っているオナガガガモが気分良くはしゃいでいるだけかな?
川面が混み合ってくると、もっと空いた場所で水浴したくて移動するのかな?
水浴中の突発的な誇示行動?は次にいつどこで起きるか予測できません。
オナガガモの群れの水浴シーンを引きの絵で愚直に長撮りしたら、なかなか見応えがある面白い映像が何度か撮れました。
もっと長い時間、撮影しても良かったですね。
3羽の♀が中州を離れて川面を遊泳し始めると、取り巻きの♂が追従します。(囲い込み)(@1:25)
1羽の♂が近くの♀に求愛の「げっぷ」を披露しました。(@1:42)
取り巻きの♂のうちの1羽が川から飛び立つ口火を切り、その後は騒ぎが連鎖反応で広がります。
例えば♂に囲い込みされた♀が煩わしい取り巻きの♂を振り切るために(あるいは優秀な♂を選ぶために)飛び立つのなら理解できるのですが、そうでもなさそうです。
地味な♀も水浴中に不思議な突進行動をしました。
手前の此岸付近で羽繕いしていた♀個体が水浴開始のように潜水したかと思いきや、急に右へ突進しました。 (@2:00)
つづいて潜水してきた♀(エクリプス羽から生殖羽に換羽中の♂かも?)が川面に浮上すると、そのまま下流へ飛び出しました。
短く飛んで着水すると、すぐに急角度で向きを変えて別の方向へ飛び出しました。
同じカモ科であるコハクチョウの群れも水浴中にはしゃいでいたのも、何か共通の理由があるのでしょうか?
▼関連記事(同日に撮影) 水浴中に川面で互いに突進し合うコハクチョウの謎【野鳥:ハイスピード動画】まさかとは思いますが、もしも水鳥の興奮状態が異常行動だとすると、川の深刻な水質汚染を疑わないといけません。
↑【おまけの動画】
4分強(4:18)長撮りした素材をブログ限定で公開しておきます。
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