2022/02/06

冬越しのため浴室の窓枠に潜むシダクロスズメバチ新女王

 

2021年11月上旬・午後22:15頃

夜に入浴した後、除湿のために窓を少し開けました。 
このとき、結露した窓枠アルミサッシの上の隙間にクロスズメバチの一種が頭だけ潜り込んで隠れていることに気づきました。 
「頭隠して尻隠さず。」 
おそらく昼間に窓を開放していた際に外から浴室に侵入し、隙間に潜り込んで寝ていたのでしょう。 
この時期(晩秋)に見られる個体は、たとえ♀であってもワーカーではなく新女王の可能性が高いです。 
女王蜂は次世代を残す使命があるので、戦いよりも逃げることを選びます。 
つまり攻撃性が低いので、刺される心配はあまりありません。 
もし雄蜂♂ならば毒針を持たないので、刺してきません。
私が右の人差し指で蜂の体にしつこく触れても動きが鈍く、すぐには逃げませんでした。 
触られた側に腹端を向けて毒針で刺そうとする素振りだけは示しました。(威嚇のブラフ) 
しかし実際には腹式呼吸するだけで、毒針は伸ばしていません。 

潜り込んでいた窓枠から出て避難しようとした蜂が滑落しました。 
窓枠の水平面に着地したまま、じっと静止しています。 
私がハンディカムを近づけて顔を接写すると、シダクロスズメバチVespula shidai)新女王と判明。 
翅を半開きにした警戒姿勢のままで動きが鈍いです。
浴室は暖かいですから、飛んで逃げなかったのは気温が低いせいではありません。
やはり寝ぼけているようです。
本格的に越冬を始めるには未だ時期が少し早いので、たんに今夜の塒として隠れていただけかもしれませんね。
あるいは別の可能性として、入浴中の浴室は湯気が立ち込めて湿度100%なので、気管で呼吸するシダクロスズメバチは溺れそうになっていたりして…?

体長を採寸するために採集し、1mm方眼紙の上に載せて写真を撮りました。(掲載予定)
シダクロスズメバチの体長は女王蜂が15~19mm、働き蜂が10~11mmとのことで、サイズからも新女王と確認できました。

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