2021年10月中旬・午前4:20頃・
無人センサーカメラ(トレイルカメラ)を仕込んだ水場にホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が登場しました。
真夜中にカメラ目線の両目が白く爛々と光って見えます。
どうやらトレイルカメラの存在に気づいて警戒しているようで、頭を上下させて風の匂いを嗅ぎ、辺りの様子を用心深く伺っています。
やがて急斜面を水辺まで降りて水場の水を飲み始めました。
タヌキの飲水シーンは初見ですが、犬のように舌で水面をすくって飲んでいます。
水面から波紋が広がるものの、水音は聞き取れませんでした。
水面にタヌキの顔や光る眼が映っています。
後ずさりで崖を登り返し、右岸をカメラの方へ近づいて来ました。
丸々と太っている個体です。
画角の右端で再度、池の水を飲みました。
どうもカメラの赤外線LEDを警戒しているような素振りです。
(タヌキの目には薄っすらと赤く光って見えて怪しいのかもしれません。)
ここで録画が一旦停止しました。
44秒後にセンサーが再び起動したときには、タヌキは画面奥の対岸に戻っていました。
つがいのパートナー(別個体)である可能性もありますね。
よほど喉が渇いていたようで、再び水を飲みました。
ところで、タヌキは水浴しないのでしょうか?
ようやく喉の渇きが癒えたタヌキは地面の匂いを嗅ぎながら左へ歩いて行きます。
このとき遂に、私が池畔に置いておいた茹で栗の存在にタヌキは気づいたようです。
しかし匂いを嗅いだだけで興味を失い、食べませんでした。
林道を左へゆっくり立ち去りかけたところで録画終了(尻切れトンボ)。
茹でた大きな栗の実を分かりやすく半分にカットしておいたらタヌキは食べてくれたかな?
水辺に何日も放置していたので、もしかするとカビ臭かったのかもしれません。
思いつきでやってみた給餌作戦は失敗です。
給餌無しでどこまでやれるか、今季はストイックに野生動物の撮影に挑むことにします。
餌付けしてしまうと野生動物のためになりませんし、観察された行動の解釈が色々と面倒になるからです。
関連記事(2年後の撮影)▶ 初冬の水場で水を飲むホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】
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