2021年10月中旬・午後12:40頃・くもり
ホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が里山の林道上に残した溜め糞aが最近は使われなくなり、糞は黒く乾燥しました。
溜め糞の下にセンチコガネ(Phelotrupes laevistriatus)が巣穴を掘ったようです。
ところが、巣口に潜りかけて「頭隠して尻隠さず」の状態でじっとしています。
小枝を使って糞虫をつつくと、素早く巣穴の奥に潜り込んで隠れました。
巣穴は深いことが分かります。
23分後。
ほとぼりが冷めると、同一個体の糞虫が警戒を解いて、巣口に再び姿を現しました。
♀ならトンネル(巣穴)の奥で糞を団子状に加工して産卵するはずです。
巣口で「頭隠して尻隠さず」のセンチコガネは一体何をしているのでしょうか?
なんとなく、♂が巣口を守っているのではないかと予想しました。(交尾後ガード?)
今度は逃げ場を塞ぐように小枝を素早く巣口に差し込み、糞虫をほじくり出しました。
仰向けになったセンチコガネは腹面も金属光沢に輝いています。
ひっくり返すと慌てて走り回り、すぐに落ち葉の下に潜り込もうとします。
私がしつこく落ち葉をめくると、擬死状態になりました。
採寸代わりに私の人差し指を並べて見せます。
再び小枝でつつくと徘徊再開。
最後は落ち葉の下に潜り込んで身を隠しました。
不潔な糞虫を素手で直接触れるのは躊躇ってしまいました。
ゴム手袋やビニール袋を持参すれば、手掴みで容易に捕獲できそうです。
後日ネット検索するとセンチコガネの性別の見分け方が載っていました。
・両種(センチコガネ、オオセンチコガネ)共に頭部に光沢があるのが♂、比較的光沢がないのが♀。・肢の脛節を側面から見て、下面に下向きの棘が1本あれば♂、なければ♀
来季は本格的に巣穴での生態を調べるつもりです。
糞と一緒に持ち帰って、飼育してみようかな?
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