2020年11月中旬・午後15:25頃・くもり
西日が射す夕方の川でマガモ♀♂(Anas platyrhynchos)の群れが求愛ディスプレーを繰り広げています。
♂が水はね鳴き、そり縮み、見せかけ羽繕いを披露しています。
ただし、どの♀個体に対するアピールなのか私には不明でした。
突進遊泳(しぐま造語)は♀♂共にやっていました。
♀の「突進遊泳」は♂をけしかけているのだそうです。
♀の行動でもう一つ気になるのは、♂の後を斜め後ろから追いかけるように川面を遊泳しながら、閉じた嘴で水面を斜めに漕ぐような仕草です。
自身の左右どちら側にでも嘴を水面に差し込んで漕いでいます。
このとき嘴を閉じたままなので、水面採食行動ではなさそうです。
私が見る限り♀しかやらないので、一種の求愛誇示(おそらく♂へのけしかけ)だと思います。
「嘴漕ぎ遊泳」と勝手に造語してみました。
求愛の合間に夕方の行水を始める♀♂個体がいました。
水浴も求愛誇示(アピール手段)のレパートリーのひとつなのでしょうか?
それならもっと頻繁にやる気がします。
群れのあちこちで色んな行動が並行して巻き起こるので、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみます。(@1:55〜)
♂同士の小競り合いもときどき勃発しました。
背後から近づく♂に驚いて♂が慌てて飛び退くように逃げました。(@3:54)
背後で羽繕い(見せかけ羽繕い?)していた♂が急に振り向くと、背後に居たライバル♂を軽く追い払いました。(@5:00)
それと同時に、♀に一番近く(背後)でぴったりマークしていた別個体♂(おそらくα♂)が♀の右にいる♂に嘴でつつくような素振りを見せて「俺の♀に近づくなよ!」と牽制しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿