2021年1月中旬・午後15:10頃・晴れ
雪が積もった田園地帯の横の道路を私が通りかかると、近くに居たらしい1羽のダイサギ(Ardea alba)が飛んで逃げました。
一面の銀世界を低空で飛び去る白鷺は絵になりますね。
前半は優雅に羽ばたき、後半は滑空しました。
空中で白い液状便を大量に排泄してから(@0:10)、雪原に着陸しました。
着陸前に排便するのは珍しく思いました。
脱糞シーンおよび、減速・着陸シーンを1/5倍速のスローモーションでお楽しみください。
直後に等倍速でリプレイ。
減速と同時に両足を前方に伸ばし着陸に備えていました。
雪面はクラストしている(硬く凍っている)ようで、ダイサギが歩いても足が潜りません。
その後は雪原にひたすら佇んでいました。
田んぼの用水路に移動して小魚などの獲物を捕食するかと期待したのですが、動きませんでした。
私が立ち去るのを待っているのか、あるいは用水路も雪で完全に埋もれてしまって採餌できないのかもしれません。
ダイサギは長い首を伸ばしたり辺りをキョロキョロ見回したりしています。
やがて胸元の羽毛を嘴で整え始めました(羽繕い)。
サギ類が冬の田んぼで野ネズミを捕食するという話を読んだので、もしや…と期待したのですが、このダイサギは雪原にただ突っ立って休んでいるだけでした。
冬の水田のあぜ道にアオサギが突っ立っていることがしばしばあり、いったい何をしているのかと思っていたのですが、哺乳類の研究者に「あれはネズミが穴から出てくるのを待っているんだ」と言われたことがありました。(松原始『鳥類学者の目のツケドコロ』より引用)野ネズミを捕食する決定的瞬間を動画に撮るのは、よっぽど幸運が巡ってこないと難しそうです。
雪が積もらない暖冬の年ならチャンスがあるかもしれません。
この冬は少し離れた別の場所(ヒマラヤスギ林)にあるダイサギの集団塒について調べていました。
今回の個体も日が暮れるとそこへ塒入りするのか、あるいは背後に見えている別のスギ林に就塒するのか(新しい冬塒?)、気になりました。
しかし、この日の私はとても疲れていて、塒入りまで見届ける気力がありませんでした。
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