2021/02/12

マリーゴールドの花蜜を吸うオオタバコガ♀(蛾)

 

 2020年10月中旬・午前11:30頃・晴れ
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ナスの葉に産卵するオオタバコガ♀(蛾)
農村部のナス畑で産卵していたオオタバコガ♀(Helicoverpa armigera armigera)が飛んで移動し、隣に咲いたマリーゴールドに訪花しました。 
冒頭の飛翔シーンはほんの一瞬なので、1/5倍速のスローモーションでご覧ください。
翅を広げたまま八重咲きのマリーゴールドの花で吸蜜を開始。 

マリーゴールドは土壌で作物の根に悪さをする線虫を殺すコンパニオンプランツとしてナス畑の横に植えられています。
しかし、ナスの害虫であるオオタバコガ成虫にとってマリーゴールドの花は蜜源となってしまっています。 
だからといってマリーゴールドの有用性を否定したい訳ではありませんが、自然界の営みは一人勝ちを許さない(万能な必勝法が無い)という生態学の真髄と農業の難しさをつくづく実感しました。 
非の打ち所が無い完璧な防除法なんてありませんから、どこかで折り合いを付けるしかありません。 
仮にマリーゴールドの花を除去しても、オオタバコガ♀はきっとナスの花で吸蜜するでしょう。

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