2020/06/26

川面でオナガガモ♀を囲い込んで求愛する♂の群れ(冬の野鳥)その3:少数♂による囲い込みの例



2020年1月上旬・午後15:45頃・くもり


▼前回の記事
川面でオナガガモ♀を囲い込んで求愛する♂の群れ(冬の野鳥)その2:喧嘩に負けた♂が♀に八つ当たり

川面で4羽のオナガガモ♂(Anas acuta)が1羽の♀を取り囲んで求愛しています。
今まで見てきた「取り囲み」よりも集団婚活に参加する♂が少ないせいか、♀へのマークが甘くルーズな群れでした。
♀の一番番近くに居た♂αがライバル♂βに突進すると威嚇して追い払いました。
しかし♀の傍には別のライバル♂γδが2羽も残っているので油断できません。(漁夫の利を狙うかも)

♀から離れてしまった♂αが、慌てて♀の元に飛んで戻ろうとしたら、驚いた♀が飛び立ってしまいました。
残りの♂γδも即座に♀を追いかけて飛び立ちます。

私の勝手な妄想ですが、もしかするとこの♀は強くても♂αのことがあまり好きではなくて、逃げるチャンスを窺っていたのかもしれません。
囲い込みに参加しないで川面に浮いているだけの♂もたくさん居る点が興味深く思います。(若鳥の可能性は?)
婚活中のオナガガモは♂も♀も互いに選り好みしているようです。

一連の行動を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。
此岸に向かって飛行中も、♂αが♀の左横でぴったりと密着マークしています。
逃げた♀は少し飛んだだけで同じ川にすぐ着水し、♂4羽による求愛の囲い込みが再開されます。

【追記】
求愛の囲い込みに4羽の♂しか参加しなかったからと言って、この♀があまり人気がないとは限りません。
♂同士の争いで囲い込みから♂が次第に脱落していき、残り4羽まで花婿候補が絞られたのかもしれません。
♀は最後に残った♂と交尾すると思われますが、未だそこまで観察できていません。


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