2016年7月下旬
「動く植物」も魅力的な撮影テーマです。
ネムノキは夜に小葉が閉じる就眠運動で有名です。
堤防に生えたネムノキ(Albizia julibrissin)の灌木を選んで微速度撮影してみました。
西日が逆光にならないように、土手の上側に三脚を設置し順光で撮るようにします。
なるべく風で枝が揺れないように、茂みの下方の枝を被写体に選びました。(後にこれが問題になります。)
FZ300カメラに内蔵されたインターバルショット機能を初めて使ってみました。
- 暗い条件下で撮影すると「長秒ノイズ除去」してくれる。
- インターバル撮影終了直後に動画へ自動変換してくれる。
- オリジナルの連続写真は消去せずに残してくれる。
日没前後(午後17:07〜19:21)の2時間14分間、20秒間隔でインターバル撮影してみました。
この日の公式な日の入り時刻は午後18:55。
ただし、裏山の陰に日が沈んだ18:21以降は一気に薄暗くなりました。
照度計が欲しいところです。
辺りが暗くなるとAFピント合わせのための赤いLED(補助照明)がインターバル撮影の度に点灯するようになります。
この不自然な光が植物の就眠運動に影響したら困るので、途中からMF(固定焦点)に切り替えました。
撮影しながら観察してみると、ネムノキ木の個体として全ての枝が一斉に葉を閉じるのではないことが分かりました。
同じ木でも日陰(土手の下側、東側)の葉は早く閉じました。
樹冠の若い枝の葉は早く閉じる傾向あり、根元に近い古い枝の葉は反応が鈍い印象を受けました。
古い枝は小葉が固くなるのかな?
根元の枝は日中も日陰になりがちなので光量のコントラストが低く、閉じにくくなるのでしょうか?
葉を閉じるのに必要なエネルギー(光合成)の蓄えが乏しく、反応が鈍くなるのかな?
完成した早回し映像を見ると、確かに葉が閉じていました。
ネムノキの閉じた葉は、知らない人が見たら水不足(日照り)で萎れたように見えるかもしれません。
しかし今回の被写体に選んだ枝があまり良くなかったようで、小葉の一部がなぜか閉じ切りませんでした。
動画の出来にいまいち満足できなかったので、反省点を活かして後日もう一度挑戦してみます。
つづく→その2
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