2015年10月上旬・夜21:30
境界標に営巣したヒメクモバチの定点観察#8
前回の観察から4日後、ヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ;おそらくAuplopus carbonarius)の営巣地を夜に訪れてみました。
赤外線の暗視カメラで撮りながら近づくと、まず一つ目の境界標aにはヒメクモバチ♀aが在巣でした。
蜂は目覚めており、触角だけ動かしています。
私のせいで覚醒してしまったのかもしれません。
昼も夜も泥巣に留まりガードしていることが分かりました。
ヒメクモバチ♀a@泥巣:境界標a |
ところが、その隣に並んだ2つ目の境界標bを見ると、♀bは不在でした。
夜はどこか別の場所で寝ているのでしょうか?
特定の
翌日の昼間に♀bの無事を確認しました。(生きていました)
泥巣:境界標b-ヒメクモバチ♀b |
社会性ハチは夜になると巣で休みます。
例えばスズメバチやアシナガバチの創設女王は単独営巣期であっても夜は初期巣に戻り、一晩中抱卵します。
それに対して単独性狩蜂の♀が巣で寝ないとしても、それ自体は不思議ではありません。
蜂の巣と塒は必ずしも一致しないのです。
例えば夜にジガバチ♀が草の茎を噛んだ姿勢で休むのを観察しました。
ヒメクモバチが夜どこで寝るかという習性に個体差があるようで、興味深く思いました。
つづく→#9:ヒメクモバチ♀bの採土と巣作り
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