2015年10月上旬
境界標に営巣したヒメクモバチの定点観察#5
7日ぶりに営巣地を訪れると、まず一つ目の境界標に作られた泥巣aにヒメクモバチ♀a(旧名ヒメベッコウ;おそらくAuplopus carbonarius)が居てくれて一安心。
こちらの個体♀aは1週間前に見た時と変わらず基本的にいつも泥巣上に居座りガードしているだけで、造巣などの進展が全くありません。
泥巣上を徘徊し、穴にも少しだけ頭を突っ込んで点検しています。
この穴は1週間前から開いたままなので、作りかけの育房ではなく羽化孔だと思っています。
見回りの後は触角を拭い化粧しました。
この個体♀aは触角の先が巻いている点が気になります。(一方、♀bは比較的真っ直ぐ)
クモバチ科の特徴として、触角はふつう♀では死後ゼンマイのように巻くが、♂では巻かない。(『保育社標準原色図鑑全集2昆虫』p29より)
※ マクロレンズ使用の接写動画のみ自動色調補正を施してあります。
珍しく外出の瞬間が撮れたものの、すぐに見失ってしまい、行き先や目的は不明です。
映像の最後は山道沿いに並んだ2本の境界標を順に訪れ、♀a→♀bの順に在巣を確認しました。
個体識別のマーキングを施していないものの、これで2匹のヒメクモバチ♀が別個体であることを確信しました。(1匹の♀による二巣並行営巣ではない。)
つづく→#6:境界標の泥巣をガードするヒメクモバチ♀b
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