2015年10月上旬
境界標に営巣したヒメクモバチの定点観察#6
今度は2つ目の境界標に作られた泥巣bを見に行くと、砂利混じりの山道で日光浴している蜂が居ました。
近づいたらすぐに飛び立ちました。
逃げた蜂を追って左を見ると泥巣bに戻っていました。
帰巣したヒメクモバチ♀b(旧名ヒメベッコウ;おそらくAuplopus carbonarius)は泥巣上を歩き回り点検したり身繕いしたりしています。
「山形県」の境界標の刻印に泥を詰め込んで営巣しています。
ちなみに山の字の第1、3画の縦線の長さは5cm。
この日は良い天気で気温も低くなかったのにも関わらず、不思議なことにこの日は二匹(♀a, b)とも造巣や狩りを全く行いませんでした。
1週間前に♀bを見た時にはほぼ休みなく巣材を運び込んでいたのに、不思議です。
もし造巣活動を午前中に集中して行うのだとすると、私が見に来る時間帯が遅かったのかもしれません。
次の卵が産めるようになるまで卵巣の発達を待っているのでしょうか?
それとも♀の寿命が迫り、泥巣をガードしているだけかな?
この日は更に観察を続けると、♀bが何故外出しないでひたすら泥巣をガードしているのか、その理由が分かりました。
つづく→#7:寄生蜂コクロオナガトガリヒメバチ♀の産卵および寄主ヒメクモバチとの攻防
0 件のコメント:
コメントを投稿