2015/12/14

夜中に垂直円網の足場糸と横糸を張るアカオニグモ♀【蜘蛛:暗視映像】



2015年9月下旬

アカオニグモ♀の定点観察#4


垂直円網の縦糸を張り終えたアカオニグモ亜成体♀(Araneus pinguis)はタニウツギの葉裏の隠れ家で休息しています。
作業中にクモを脅かした覚えはないので、身の危険を感じて逃げたのではありません。
消耗した糸腺が回復するのを待っているのでしょうか?
それとも、網の完成を夜明けに合わせるための時間調整なのでしょうか?

午前4:02、ようやくクモが隠れ家から出て造網を再開しました。
放射状の縦糸を追加しています。
途中から赤外線投光機を点灯したらクモの糸がくっきり見えるようになりました。
網の中心(甑)から螺旋状に足場糸を張り始めたのですが、途中で縦糸を付け足しました。
これで縦糸の張力のバランスが取れたようで、再び足場糸の続きを反時計回りに張り進めます。

上の枠糸付近に達すると少し休憩してから、今度は逆の時計回りで粘着性の横糸を丹念に張り始めました。(@16:05〜)
不要になった足場糸を歩脚で切りながら横糸を張り進めます。
横糸を螺旋状に張る回転の向きは決して一定ではありませんでした。
初めのうちは一周せずに途中で引き返し(回転の向きを変え)、一筆書きで振子運動のように横糸を張っていました。
(→反時計回り→時計回り→反時計回り→時計回り→反時計回り→時計回り→反時計回り→時計回り→反時計回り)
この映像では最後まで一度も1回転していません。

午前3:58に測った気温は9.6℃。




【↑おまけの動画】

オリジナルの素材はあまりにも長い(36:02)ので、6倍速の早回し映像に加工してみました(6:44)。

下の写真は動画の後に撮りました。(4:39〜4:40 am)

つづく→#5:夜明けに垂直円網の横糸を張るアカオニグモ♀【蜘蛛:暗視映像】



0 件のコメント:

コメントを投稿

ランダムに記事を読む