2014年8月中旬
里山の雑木林でミズナラ樹液酒場の隣に立つスギの幹でクロスズメバチの一種が巣材を集めていました。
大顎で樹皮を齧って唾液と混ぜ、パルプを丸めているようです。
その間、下半身は身繕いしていました。
側面から大顎の動きやマーラースペース(頬の長さ)も撮りたいのは山々でしたが、下手にこちらが動くと逃げられそうで我慢しました。
同定のため採集したかったのですけど、手が届く高さではなく断念。
背側のアングルしか撮れていなくても幾つか除外できます。
背側の外見から考えられる候補としてはクロスズメバチ属(クロスズメバチまたはシダクロスズメバチ)、ホオナガスズメバチ属(ニッポンホオナガスズメバチまたはシロオビホオナガスズメバチ)が挙げられます。
ホオナガスズメバチ属のスズメバチは一見クロスズメバチ類に似るが、クロスズメバチ属や大型のスズメバチ属のように、巣材を枯れ木や朽木の木部繊維中心にではなく、アシナガバチ類と同様に枯れ木、枯れ枝の靭皮繊維から採集するため、巣はもろくなく強靭である。(wikipediaより)
この記述を額面通り信じるならば、今回の蜂は樹皮を巣材としていたことからホオナガスズメバチ属かもしれません。
実は4年前にホオナガスズメバチ属の一種(シロオビホオナガスズメバチまたはニッポンホオナガスズメバチ)の創設女王がこの近くの軒下に営巣する様子を定点観察したことがあります。
関連記事:ホオナガスズメバチ創設女王の外被建設
※ 巣材集めという解釈は私の思い込みかもしれません。
実は単にスギの幹で休んでいただけだとしたら、以上の推測はご破算になります。
巣材のペレットを口元に確認できていないのが泣き所です。
巣材集めのワーカーが戻って来るまでその場で辛抱強く待てば良かったですね。
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