ミズナラの樹液酒場でハエと争うクロカタビロオサムシ?
2014年8月中旬
里山の雑木林で樹液が滲むミズナラの幹に大型の甲虫が来ていました。
オサムシの仲間だと思うのですが、良い図鑑も持っておらず私のよく知らない苦手分野です。
下を向いて幹に止まり、鋭い大顎で樹皮に齧り付いて樹液を舐めています。
樹液に近寄るしつこいハエ(種名不詳)を脚で蹴飛ばし牽制しています(占有行動)。
脚の届かない顔正面にハエは回り込み、盗み食いしています。
開いた大顎を誇示してハエを威嚇し、追い払うこともありました。
ところが図々しいハエはすぐに戻って来てしまいます。
撮影後にこの甲虫を採集しました。
捕獲した際に大顎で指を噛まれてしまいました。
驚いたことに消毒液クレゾールのような独特の異臭(薬品臭)を放ちました。
指に付いた強い匂いがしばらく取れません。
当てずっぽうですけど、クロカタビロオサムシ(Calosoma maximowiczi)ですかね?
全く自信がないので、どなたか名前が分かる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
写真家の海野和男氏のサイトで「樹液に来たクロカタビロオサムシ」と題した記事も見つけました。
樹上で蛾の幼虫などを捕食するらしい。
以下は標本写真。
体長〜28mm。
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