2014年7月上旬・室温28℃→26℃
今季の山林で大発生したマイマイガ(Lymantria dispar japonica)終齢幼虫を5日前に3匹採集してきました。
木の葉を糸で綴って作ったシェルターを開いたら1匹の毛虫が驚いて逃げ出しました。
この終齢幼虫cを隔離して、繭作りを微速度撮影で記録することにしました。
安全な場所を探して激しく徘徊するので、足場糸を張りやすいようにプラスチックケース内に紙箱(ティッシュペーパーの空き箱)を入れてやりました。
しばらくすると、目論見通りに紙箱の上の角で足場糸を張り始めました。
ジオラマモードで10倍速の微速度撮影した映像を元に50倍速の早回し映像を制作しました。
撮影しやすいように(照明のため)紙箱の天地を逆にするべきか迷いました。
最近観察したオビガの幼虫は途中で紙箱の天井隅から落ちて営繭に失敗した(関連記事)ので心配ですが、作業の邪魔をせずにこのまま続行します。
繭作りが本格化しても、吐糸の際に頭部を八の字に回す行動が見られない気がします。
本種の繭が密にならないのはそのせいでしょうか。
つまり、営繭行動が退化したせいで粗末な粗い繭しか作れなくなったのでしょうか。
進化的に原始的なグループに属するのかどうか知りませんが、マイマイガの幼虫は絹糸腺の発達が悪いのかな?
ときどき休息をはさみながら営繭を続けています。
微速度撮影の早回し映像というのは、見て心地よいスピードが人それぞれ好みが違うようです。
もう少し遅くした動画もブログ限定で公開しますので、宜しければご覧ください。
こちらは↑30倍速映像。
最後はオリジナルの↑10倍速映像。
残念ながらこの個体は体内寄生されており、驚くような異常行動を始めます。
つづく
プラスチック容器では絹糸が付着できず、いつまで経っても繭が作れません。 |
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