2014年7月上旬
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マイマイガ(蛾)終齢幼虫cの繭作り【50倍速映像】
前日、紙箱内に繭を紡いだマイマイガ(Lymantria dispar japonica)飼育個体cの観察記録です。
蛹化脱皮するまで10秒間隔のインターバル撮影で監視することにしました。
採寸の代わりに、一円玉を並べて置いて写し込みました。
前蛹は脱皮に備えて眠(みん)の状態と思われますが、粗く紡いだ粗末な繭の中でときどき蠕動したり寝返りを打ったりしています。
ところが突然、前蛹が反転を始め(22:07 pm)、遂に繭から脱出した(22:21 pm)ので仰天しました。
これは全く予想外の行動でした。
一体全体、何事でしょう?!
脱皮は繭の外で行うのだとしたら、わざわざ苦労して繭を作る意味が分かりません。
無防備な前蛹のときだけ身を守れれば良いのかな?
微速度撮影のため照明を一日中照らし続けているのがストレスなのでしょうか?
室内で撮ったので、寄生蜂の飛来など何か脱走するきっかけがあったとは考えにくいです。
もちろん蚊取り線香(殺虫剤)などは焚いていません。
実はこの個体は寄生バエに体内寄生されていることが後に判明します。
今回観察した前蛹の異常行動がヤドリバエによる寄主操作の一種だったら面白いですね。
マイマイガの内分泌系(脱皮変態ホルモン)が撹乱されていて、もはや脱皮できないようです。
筋肉や運動神経系を食い荒らされている断末魔なのかもしれません。
微速度撮影の早回し映像というのは、見て心地よいスピードが人それぞれ違うようです。
更に2倍速くしたバージョン↑もブログ限定で公開しますので、宜しければご覧ください。
つづく
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