2012年4月下旬
ゴジュウカラが営巣している朽木を定点観察に来たものの、この日はゴジュウカラもアカゲラも姿を現しませんでした。
立ち枯れたアカマツの高木です。
前回の記事→「ゴジュウカラ巣穴の定点観察記4」その代わりに同じ穴で営巣していたのがシジュウカラ(Parus minor)の
どうやら樹洞の乗っ取りが行われた模様です。
50から40へと一回りも若返りました♪
ゴジュウカラと違ってシジュウカラは私でも♂♀見分けが付くので好都合。
体の正面に見える黒ネクタイのような黒帯が太いのが♂で、細いのが♀です。
持参した自作の簡易ブラインドは結局使わず、少し離れたカラマツの大木の陰に三脚を立てて隠し撮りしました。
正午近くに(11:37 AM - 12:57 PM)監視してみた映像記録をまとめました。
ピッキオ『鳥のおもしろ私生活』p209によれば、「♀だけが巣を作るシジュウカラでも、♂はそばについていて監視をしているのが普通です。」
確かに見ていると巣材集めは専ら♀の仕事で、その間♂は近くで鳴いているだけで巣作りには参加しないようです。
巣材は枯草や樹皮または地衣類のようですが、未だ残雪に覆われた森のどこから巣材を集めてくるのでしょう?
巣材を運び入れる際は必ず入口下の横枝に一度止まってから入巣します。
おかげで巣材を毎回しっかり見れるので好都合でした。
たまに空荷で帰巣する際は直接巣穴に入るようです。
巣の中は狭いのか、番が二羽同時に巣に入ることはありませんでした。
シジュウカラの営巣を定点観察することに切り替えて、その後もときどき早春の森に通いました。
テレコン(望遠レンズ)を購入したのもこのためです。
ところが雪解けと共に営巣地の近くで林業関係の土木工事が始まり、激しい騒音と振動のせいでシジュウカラは巣を放棄してしまいました。
私がブラインドを張らずに巣穴を監視していたこともストレスの一因になったかもしれません。
【参考サイト】 シジュウカラの巣
【追記】
『シジュウカラ (カラー版自然と科学 19)』p7によると、
♂は巣づくりをまったくてつだわず、♀だけで作りあげます。
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