2012年12月下旬・気温5.5℃@壁面
山中の建物の外壁(南西面、標高〜600m)に初めて見る種類の短翅型の冬尺蛾が止まっていました。
ナミスジフユナミシャク♀(Operophtera brunnea)です。
短い前翅を立て、その下に長い触角を隠して休んでいます。
腹端を接写しても、コーリング(♂を誘引する性フェロモンを放出)も産卵もしていません。
後翅はどうなっているのかよく見えません。
口吻は退化しています。
そっと指で触れると慌てて壁を登り始めたのですが、すぐに滑落。
落ちた雪面を歩いてすぐにまた壁を登り始めました。
少し登ったところで静止。
飼育下での産卵行動を観察するために♀を採集して持ち帰ったものの、残念ながら産卵しませんでした。
よく見ると腹部の膨らみがありません。
既に産卵を終えた♀なのか、あるいは未交尾の処女♀なのでしょうか?
他の建物も探して回ったのですけど、この日見つけた冬尺蛾は一頭だけ。
雑木林の幹では保護色のせいで未だ冬尺蛾を見つけたことがありません。
腹端 |
顔 |
現場で採寸 |
雪面歩行 |
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