2026/10/31

ヤブツルアズキの花から花へ飛び回り採餌するクマバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2026年9月上旬・午後14:40頃・晴れ 

田園地帯を抜ける農道の横の草むらで、マメ科の蔓植物が黄色い蝶形花を咲かせていました。 
おそらくヤブツルアズキだと思います。 
ノアズキの可能性は?
ノアズキは小葉の長さが短く、小さく、腺点があり、豆果が扁平でやや短い。(三河の植物観察サイトより引用)
重低音の羽音がするので辺りを探すと、キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が花から花へ飛び回って忙しなく採餌していました。 
動画でも音量を上げて耳を澄ますと、クマバチ♀の羽音がかすかに聞き取れます。 
この組み合わせは初見でした。 
複数個体(2匹)を目撃したものの、動画に撮れたのは1匹だけです。 

ヤブツルアズキの変形した蝶形花にクマバチ♀が黒い口吻を伸ばして吸蜜する様子がしっかり撮れました。 
花粉が枯渇しているのか、吸蜜に専念しているようで、後脚の花粉籠はほとんど空荷でした。 
それでも顔の頭楯が黒かったので、雄蜂♂ではなく♀と見分けられます。 

今回のクマバチ♀個体は、定花性がありました。 
ヤブツルアズキと一緒に咲いているメマツヨイグサの黄色い花にクマバチ♀は一瞬惑わされても、決して訪花しなかったのです。 
マツヨイグサの仲間は夜に開花するので、昼間に訪れても餌資源(花粉や花蜜)が残っていないのでしょう。 

クマバチ♀がヤブツルアズキの蝶形花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:46 〜) 
光量も充分明るく、ハイスピード動画の撮影日和でした。 

クマバチ♀が次の花へ向かう途中に、飛びながら空中で、花粉で汚れた顔を前足で拭う様子も撮れていました。(@3:56〜、5:00〜)
しかも2回目はカメラ目線をしながら洗顔してくれました。 
飛びながら左右の後脚を擦り合わせることもありました。 
花粉籠に少量の花粉団子を付けて運んでいるようです。

ヤブツルアズキの花から羽ばたいて離陸するときに、たまたま隣に咲き終わった草本植物(たぶんキク科で種名不詳)の綿毛(冠毛)が翅に煽られて飛散したのが面白かったです。(@2:22〜) 
この草本植物(種名不詳)の種子は本来、風に乗って分布を広げるようですが、今回クマバチ♀は風散布に協力したので、結果的に特殊な動物散布となりました。(ただの屁理屈です) 


2026/10/30

斜めの倒木に興味を示し後足で立ち上がって調べるホンドタヌキ:両目失明個体【トレイルカメラ:暗視映像】

 


2025年5月下旬 

シーン0:5/21・午後15:11・晴れ(@0:00〜) 
スギ防風林で近所のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が通って来る溜め糞場WBCを自動撮影カメラで見張っています。 
スギの枯れた落ち葉の上にタヌキの糞塊があります。 


シーン1:5/27・午後22:52(@0:03〜) 
晩遅くに両目の輝板(タペータム)を失明したヘルパー♀個体が溜め糞場WBCからゆっくり西へ立ち去ろうとしています。 
林内で斜めに倒れかけた細い倒木から蔓植物(種名不詳)の蔓が垂れ下がっています。 
それに気づいたタヌキが後足で立ち上がりながら中腰になり、匂いを嗅ぎました。 
倒木に前足を掛けたら不安定で、ぐらぐらと動きました。 
朽ちた倒木が完全に倒伏しないように、蔓植物が辛うじて支えている(吊り下げている)ようです。
結局、両目失明タヌキは何も餌を見つけられなかったものの、体を掻いて身震いしてから、南東へ走り去りました。 


シーン2:5/30・午後13:56・くもり・気温17℃(@0:39〜) 
3日後の昼過ぎに、単独で来たタヌキが林床の斜めに倒伏した倒木に興味を示しました。 
前回と同じく、後足で軽く立ち上がりながら、匂いを嗅いで調べました。 
獣道を辿って南へ立ち去りました。 

昼間に見ると、この個体は毛並みの茶色が薄く、左の脇腹に黒い斑点があるようです。


【考察】 
両目の輝板を失明したホンドタヌキは、たとえ夜目が効かなくても、気になる物があったら興味を持って積極的に探索行動することが分かりました。 

倒伏しかけた朽木の中で、例えばアリのコロニーが潜んでいるとか、キノコが生えているとかで、その匂いにタヌキが興味を示したのかもしれません。

タヌキは溜め糞場WBCの近くであちこち調べることがあります。



明るい昼間に両目失明のヘルパー個体を識別できるようになることが喫緊の課題です。 
同じ地点で昼と夜の2回に同じ探索行動をしたということは、同一個体なのでしょうか? 
尻尾の黒斑でタヌキを個体識別できるかどうか、検討中です。 

もしも別個体なら、同じ対象物に複数個体が興味を示したことになります。

春に刈田を耕すトラクターを追いかけて虫を捕食するハシボソガラス(野鳥)オートライシズム

 

2025年5月上旬・午後15:25頃・晴れ 

田園地帯の一部で、春の田起こしが始まりました。 
耕耘(こううん)中のトラクターの後ろに1羽のハシボソガラス(Corvus corone)がついて歩いています。 
掘り返されたばかりの田んぼでミミズやケラなどの(土壌生物)を次々と捕食しているのです。 
トラクターが騒音を立てて田んぼを耕しても、後退(バック)しても、カラスは逃げずに平気で採食を続けています。 
獲物を詰め込んだ喉袋が膨らんでいるということは、巣に持ち帰って給餌するのかもしれません。 
このように他の動物(今回はヒトの運転するトラクター)の活動を利用した採食行動は、オートライシズムの一種です。

一方、ムクドリの群れはトラクターを怖がって、かなり離れたところで採食していました。 

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