2026年9月上旬・午後14:40頃・晴れ
田園地帯を抜ける農道の横の草むらで、マメ科の蔓植物が黄色い蝶形花を咲かせていました。
おそらくヤブツルアズキだと思います。
ノアズキの可能性は?
ノアズキは小葉の長さが短く、小さく、腺点があり、豆果が扁平でやや短い。(三河の植物観察サイトより引用)重低音の羽音がするので辺りを探すと、キムネクマバチ♀(Xylocopa appendiculata circumvolans)が花から花へ飛び回って忙しなく採餌していました。
動画でも音量を上げて耳を澄ますと、クマバチ♀の羽音がかすかに聞き取れます。
この組み合わせは初見でした。
複数個体(2匹)を目撃したものの、動画に撮れたのは1匹だけです。
ヤブツルアズキの変形した蝶形花にクマバチ♀が黒い口吻を伸ばして吸蜜する様子がしっかり撮れました。
花粉が枯渇しているのか、吸蜜に専念しているようで、後脚の花粉籠はほとんど空荷でした。
それでも顔の頭楯が黒かったので、雄蜂♂ではなく♀と見分けられます。
今回のクマバチ♀個体は、定花性がありました。
ヤブツルアズキと一緒に咲いているメマツヨイグサの黄色い花にクマバチ♀は一瞬惑わされても、決して訪花しなかったのです。
マツヨイグサの仲間は夜に開花するので、昼間に訪れても餌資源(花粉や花蜜)が残っていないのでしょう。
クマバチ♀がヤブツルアズキの蝶形花から飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:46 〜)
光量も充分明るく、ハイスピード動画の撮影日和でした。
クマバチ♀が次の花へ向かう途中に、飛びながら空中で、花粉で汚れた顔を前足で拭う様子も撮れていました。(@3:56〜、5:00〜)
しかも2回目はカメラ目線をしながら洗顔してくれました。
飛びながら左右の後脚を擦り合わせることもありました。
花粉籠に少量の花粉団子を付けて運んでいるようです。
ヤブツルアズキの花から羽ばたいて離陸するときに、たまたま隣に咲き終わった草本植物(たぶんキク科で種名不詳)の綿毛(冠毛)が翅に煽られて飛散したのが面白かったです。(@2:22〜)
この草本植物(種名不詳)の種子は本来、風に乗って分布を広げるようですが、今回クマバチ♀は風散布に協力したので、結果的に特殊な動物散布となりました。(ただの屁理屈です)