2026/03/19

巣口の横の雪原に座って周囲の警戒を続けるホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年1月上旬〜中旬 

シーン1:1/8・午前6:35・気温-1℃(@0:00〜)日の出時刻は午前6:52 

雪に覆われた休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が越冬する営巣地を自動センサーカメラで見張っています。 
積雪期は日が昇る前でも、雪面からの雪明りで充分に明るくなります。 
巣口L、Mの付近だけ雪面が黒い土で汚れています。 

左から単独で戻って来たタヌキが巣口Lの手前で立ち止まり、匂いを嗅いでから雪面に座り込みました。 
雪面は凍っているので、タヌキが歩いても足跡は残りません。 
周囲を見回して警戒しているようです。 


シーン2:1/8・午前6:40・気温0℃(@0:27〜)
いつの間にかタヌキは居なくなっていました。 
(巣穴Lに入った後なのかと思いきや、後に右から戻って来ます。)


シーン3:1/8・午前7:35・降雪・気温-1℃(@0:30〜)
小雪がちらつく朝の雪原を右から歩いて来た単独タヌキが、巣口L・Mの中間地点で立ち止まり、左を向いて警戒しています。 
やがて、その場に座り込みました。 
周囲をキョロキョロ見回して、警戒を続けています。 
左が特に気になっている様子。 


シーン4:1/8・午前8:39・降雪・気温0℃(@0:56〜) 
タヌキは営巣地の雪原で少し手前に移動して、左を向いたまま立ち上がっていました。 
まさか、1時間以上も雪原に座り続けていたのでしょうか? 
再びその場に腰を下ろして座りました。 

なぜ、巣穴の中に入って休まないのでしょうか? 
なんとなく、パートナーの帰りを心配して待ってような気がします。


 シーン5:1/19・午後17:20・気温-2℃(@1:16〜)日の入り時刻は午後16:51 
翌日は、日が沈んですっかり暗くなった晩にタヌキの♀♂ペアが写っていました。 
まず先行個体aが右下手前へ立ち去りました。 
その間に、巣穴Mから外に出てきたばかりの個体bが、巣口で背中を伸ばすストレッチ運動をしています。 
そのまま巣口Mに座り込んで、周囲を警戒しています。 
パートナーaを見送ると、自分は外出しないで留守番するつもりなのでしょうか? 
それとも、少し間隔を開けてから自分もパートナーについて行くのかな?
(その後のシーンが撮れていませんでした。)


ボケの花に潜り込んで吸蜜していたアリが後から採餌に来たセイヨウミツバチ♀を追い払う【占有行動】

 

2024年4月中旬・午後14:25頃・晴れ 

道端の生垣に咲いたボケ(木瓜)の赤い花で採餌するセイヨウミツバチApis mellifera)のワーカー♀を観察していたら、興味深いシーンが撮れていました。 



ボケに訪花していたのはミツバチだけではなく、アリ(種名不詳)も来ていました。 
アリは花の奥に潜り込んで、花蜜を舐めているようです。 
(ミツバチは花粉も集めます。)
後から飛来したセイヨウミツバチ♀がアリの目の前でホバリング(停空飛翔)しても、うろつくアリは強気で逃げませんでした。 

次のシーンはもっと面白いです。 
ボケの花に頭を深く突っ込んで蜜腺を舐めていたセイヨウミツバチ♀が急に慌てて飛び去りました。 
1.5倍に拡大した上で、1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:18〜)
どうやら花の奥に潜んでいた先客のアリに噛みつかれて追い払われたようです。 

※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
ミツバチの方がアリよりも体格では圧倒的に勝りますが、蜜源植物を巡る争いではアリが勝ってミツバチを追い払うことが分かりました。(占有行動、種間の干渉型競争) 
ミツバチは毒針をもっていますが、一度使うと自分が死んでしまうので、巣を守るときにしか使えません。 
それに、アリは飛べなくても小さくてすばやく逃げ回るので、ミツバチが刺し殺すことも無理でしょう。
ミツバチには翅がありますから、機動力を活かして花から花へ飛び回り、効率的に採餌することでアリに対抗しているのでしょう。(消費型競争)
アリがボケの花に来ても、多くの場合はすでにミツバチによって吸蜜された後になるのです。

2026/03/18

雪山のスギ林をうろついて獲物を探すホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年12月下旬〜2025年1月上旬

シーン0:12/19・午後13:55・降雪・気温9℃(@0:00〜) 
里山でニホンカモシカがねぐらとして使っているのではないか?と思い込んだ場所があり、どうしても確かめないと気が済まなかったので、自動撮影カメラで見張っています。 
雪が積もったスギ植林地の端で、画面の右上奥にはカラマツの植林地が広がっています。 


私の予想は外れたのですが、ホンドギツネVulpes vulpes japonica)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/25・午後12:25・くもり・気温1℃(@0:03〜) 
年末の昼過ぎにキツネが手前から雪山の斜面を登って来ました。 
フサフサの尻尾をピンと上げたまま歩きます。 
素人目には股間に睾丸が見えないので、♀なのかな? 
雪面は凍っていて、キツネが歩いても足が潜らず、足跡も残りません。 

灌木の根元で匂いを嗅ぎ回り、野ネズミなどの獲物を探しているようです。 


シーン2:1/2・午後21:20・気温-1℃(@1:25〜) 
年が明けた晩に、キツネが右下へトラバースするように軽快に通り過ぎました。 
今回も雪面は凍っているようで、キツネの足が潜らず足跡も付きません。 
右下に一旦姿を消した後で、なぜかスギ樹上を見上げながら慎重に歩いて戻って来ました。 
最後は手前に立ち去りました。 
監視カメラに気づいている素振りはありません。 


シーン3:1/16・午後17:45・気温-4℃(@1:36〜) 
雪国のスギ林は常緑の枝葉に冠雪するために、林床の積雪量は少ないのが普通です。
しかし、今季は記録的な大雪が積もりました。 
新雪なのに、手前の雪面が爆撃を受けたように多数の小さなクレーターが形成されているのは、スギ樹上から落雪したせいです。 

この2週間、野生動物はまったく通らなかったようで、トレイルカメラのセンサーは反応しませんでしたし、雪面に足跡はまったくありません。


つづく→

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