2012/08/11

マユミの花で吸蜜するコハナバチ科の一種




2012年6月中旬

小さく咲いたマユミ(檀)の白い花に黒っぽい小蜂が訪花していました。

次々に花蜜を舐めて回ります。
花粉を集めている行動は見られず、後脚の花粉籠も空っぽでした。






同定のため、撮影後に蜂を採集しました。
動画に登場する蜂と同一個体である保証はありませんが、採集の後は訪花する蜂が居なくなりました。

素人目にはコハナバチの一種だと思うのですが、どうでしょう。


標本背面@方眼紙

側面@方眼紙


腹端@方眼紙

死後は毒針が伸びていた


取り敢えず翅脈だけでも記録しておこうと考えました。
しかしあまりにも小さな蜂で、不器用な私には展翅どころか虫ピンを打つことも出来ません。
カッターナイフでなんとか翅を根元から切り落としたものの、標本はバラバラになってしまいました…。
おまけに後翅はくしゃくしゃに…。
それでも苦労した甲斐あって、「前翅の基脈は、弧状に強く湾曲する」ことから、ヒメハナバチではなくコハナバチ科の一種だろうと判明しました。

【参考】『あっ!ハチがいる!』別冊:日本産ハナバチ類の検索表
日本産コハナバチ科の属の検索表」を参照しても、これ以上はお手上げです。

前翅@方眼紙

後翅@方眼紙





イタチハギに訪花するセイヨウミツバチ♀と赤い花粉団子



2012年6月中旬

川の堤防にイタチハギ(別名クロバナエンジュ)の潅木があり、花が咲いていました。
羽音に近づいてみると、セイヨウミツバチが何匹も盛んに活動していました。
後脚脛節の花粉籠に赤い花粉団子を付けています。
吸蜜するワーカーもいます。

2008年6月に「赤い花粉団子を持ち帰るニホンミツバチ」を初めて見たときは毒々しい色の花粉団子に仰天したのですが、ようやくミッシングリンクが繋がりました。
でも、昔見た花粉団子はもっと赤かったような…。






【追記】
『カラー自然シリーズ41:ミツバチ』p24によると、
頭部は前脚、胸部は中脚、腹部は後脚で撫で回し、最後に、脚同士を擦り合わせると、自然に後脚の花粉籠に花粉が集まります。

2012/08/10

アオサギのウナギ捕り漁@堰堤【野鳥】



2012年6月中旬

街中を流れる川が合流する堰で馴染みのアオサギArdea cinerea jouyi
が一羽いました。
撮影を試みる度に飛んで逃げられ悔しい思いをするので、今回は素知らぬ顔で一旦通り過ぎてから、橋の欄干をブラインド代わりに隠し撮りしました。
苦節○年目でようやく驚かせずに漁を撮れました♪

アオサギは波が白く泡立つ瀬で佇み、魚を待ち伏せしています。
嘴で一突きするも空振り。
しばらくしてから漸く魚を捕らえました。
細長い魚が嘴に挟まれてつつ暴れています。
川魚にはまるで疎いのですが、ドジョウやウナギなのかな?
魚を弱らせてから一呑みにしました。

アオサギはすぐに魚をもう一匹捕食しました。
やはり細長い魚です。
食べ終えても貪欲にその場で待ち伏せ漁を続けます。
軽く飛んで隣の堰へ移動しました。

アオサギが堰で魚を待ち伏せる際は常に頭は下流側に向け、じっと魚影を見張ります。
集中力が途切れると?漁場を変えます。
最後は大物を捕らえ、嘴に獲物を咥えたまま意気揚々とこちらの川岸へ歩いて来ます。
口元をよく見ると、なんと魚を二匹同時に捕まえているようです。

一石二鳥ならぬ一嘴二魚ですね。
飲み込むと再び水面の魚影を探し始めました。

私がこれまで見てきた野鳥は一般に捕食の後は嘴を頻りに枝に擦り付けたりして神経質なぐらい身繕いします。

それに対して、アオサギは魚を捕食した後に汚れた嘴を拭ったり洗ったりしないのが少し不思議に思いました。
水鳥はいつでも洗えるから気にしないのかな?

アオサギの待ち伏せ漁は一撃必殺という程ではなくて空振りもあります。
それにしても魚影が濃いようで、高い成功率でした。
街中を流れる川で、堤防には車の交通量が多いのですが、アオサギは逃げずに集中して漁を続けています。
撮影する方も緊張と緩和の繰り返しで、なかなかスリリングでした。

漁の成功シーンを中心に編集しましたが、実際は待ちの時間がかなりあります。







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