2026/04/30

交尾中のキリウジガガンボ♀♂

 

2024年4月下旬・午後14:45頃・晴れ 

田んぼの農道でキリウジガガンボTipula aino)の♀♂ペアがイネ科植物の葉に止まって交尾していました。 

互いに逆を向いて腹端の交尾器を連結しているかと思いきや、下の♂個体が腹部を前方に屈曲して♀と同じ向きで結合していました。
草葉に止まるために♂が体をねじって、たまたまこのような体勢になっただけかもしれません。 
先日観察したペアは、互いに互いに反対方向を向いて交尾していたからです。 

2026/04/29

営巣地の雪原であちこち掘っても大雪で埋もれた巣口を探し当てられないホンドタヌキ♀♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2025年2月上旬 

シーン0:1/20・午後12:59・晴れ(@0:00〜) 
深い雪で埋もれた休耕地でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の家族が暮らす営巣地を自動撮影カメラで見張っています。 
このときは雪原に巣穴が開口しています。 


シーン1:2/2・午前2:36・気温-6℃(@0:04〜) 
タヌキが採餌に出かけて留守にしている間、巣穴の入口が大雪に埋もれてしまいました。 
深夜に硬く凍結した雪原を左から来たタヌキが、営巣地を右へ横切りました。 
画面右端に自生していたオニグルミの落葉灌木が積雪の重みで倒れ、雪に埋もれかけています。 
雪面から突き出た枝にタヌキが排尿マーキングしました。 
このとき後足を上げず、腰を落として小便したので♀ですね。 

雪原を奥に向かって歩き出してから、途中で気づいて方向転換し、巣口の方へ戻り始めました。 
鼻面を雪面に突っ込んで匂いを嗅ぎ、巣口のあった地点を探しています。 
凍った雪面に前足で穴を掘って雪かきを始めましたが、場所がずれています。 
暗闇では雪面の僅かな凹みがタヌキには見えないようです。 
嗅覚頼みのタヌキは、少し左に移動してから再び雪の下の匂いを嗅いでいます。 


シーン2:2/2・午前2:37(@1:05〜)
雪原をうろつき(ワンダリング)、あちこちで雪面に鼻面を突っ込んで巣口を嗅ぎ当てようとしています。 
やがて、諦めたタヌキは右へ立ち去ってしまいました。 


シーン3:2/4・午前7:29・降雪・気温-1℃(@1:42〜) 
2日後の雪がちらつく朝に、ホンドタヌキが♀♂ペアで帰巣しました。 
画面の右端だけ曇っているのは、霜や雪がレンズに付着したようです。 
監視カメラの画角が斜めに傾いていました。 

まず先行個体が雪原を左からやって来ました。 
凍った雪面の上にうっすらと新雪が積もっていて、タヌキが歩くと足跡が残ります。 
餌不足の厳冬期に遠出をした間に大雪が積もり、巣口が埋もれてしまいました。 
明るい昼間でも手がかりの乏しい雪原で迷子になっています。 
あちこちで鼻面を雪面に突っ込んで、匂いを嗅いでいます。 
顔を上げるとタヌキの鼻先に雪が付いていてかわいらしいのですが、タヌキにとっては死活問題です。 

左から後続個体が登場し、パートナーと合流しました。 
ここぞと思う地点で、雪を前足で掘り始めました。 
外れと分かると、また探索をやり直します。 


シーン4:2/4・午前7:31・降雪(@2:43〜) 
タヌキ♀♂は一緒に並んで雪面に穴を掘っています。 
前足で雪を後方に勢い良く掻き出しています。 

片方の個体(性別不明)はさぼりがちで、作業を中断して周囲を眺めています。 
タヌキは飽きっぽかったり、穴掘りで疲れやすいのでしょうか? 
このペアは性別による分業があり、穴掘りはパートナーに任せて縄張りへの侵入者を警戒してるのかもしれません。 
さぼりタヌキが左へ立ち去りかけたところで1分間の録画終了。 


シーン5:2/4・午前7:33・降雪(@3:43〜)
1頭だけが営巣地の雪原に居残って穴掘りを熱心に続けています。 
やがて雪かきを止めて佇み、左をじっと見ています。 
どこかへ行ってしまったパートナーの行方を探しているのでしょう。 
最後にクゥーン♪と小声で鳴いたような気がしたのですが、ただのノイズかもしれません。(@4:33〜) 

これ以降の活動が記録されていなかったということは、結局ホンドタヌキの♀♂ペアは大雪で埋もれた巣口を探し当てることが出来ずに諦めて立ち去ったようです。 
しかし、まったくの徒労ではありません。 
巣口を雪かきして黒い土の地面が少しでも露出すれば、晴れた日に太陽光で周囲の雪が少しずつ溶けてくれます。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


つづく→

初冬の防風林でスギの幹から立ち昇る湯気

 

2025年12月上旬・午後13:30頃・晴れ 

スギの防風林で、少し冠雪した枝葉から雪解け水が滴り落ちています。 
林縁で直射日光を浴びた幹から白い湯気がもうもうと立ち昇っていました。 
もちろん山火事で水が沸騰している訳ではなくて、ヒトの吐く息が冬の冷気で白く見えるのと似た現象です。 
気温を測るべきだったのに、忘れてしまいました。


【考察】
ChatGPTと問答してみました。

Q1: ヒトの吐く息が冬の冷気で白く見える現象を解説して

A1: ヒトの吐く息が冬に白く見えるのは、いわゆる「煙」ではなく、空気中で生じる微小な水滴(あるいは氷晶)が光を散乱しているためです。基本は **温度差と水蒸気の飽和** による現象です。

まず、肺から出てくる息は体温に近く(約35〜37℃)、しかも湿度はほぼ100%に近い状態、つまり水蒸気をたくさん含んだ「暖かく湿った空気」です。

一方、冬の外気は低温で、含むことのできる水蒸気量(飽和水蒸気量)が小さい。ここで重要なのが 飽和水蒸気量 で、空気は温度が低いほど水蒸気を保持できなくなります。

暖かい息が冷たい空気に触れると急激に冷やされ、空気中の水蒸気が一気に飽和状態を超えます。このとき起こるのが 凝結 です。余分な水蒸気が液体の微小な水滴(霧状)に変わります。気温がさらに低い場合は、氷の微粒子になることもあります。

この無数の微小な水滴や氷晶が光を散乱することで、白く見えるわけです。原理としては、雲や霧とほぼ同じです。

整理すると:

* 息は「暖かく湿っている」
* 外気は「冷たく乾いている」
* 急冷により水蒸気が凝結
* 微小な水滴(または氷晶)が光を散乱して白く見える

なお、夏でも非常に湿度が高く、かつ冷房の効いた空間などで急激に冷やされれば、同様に白く見えることがありますが、冬ほど顕著ではないのは外気温との差が小さいためです。


Q2: 晴れた冬の日に、雪解け水で濡れたスギの幹が直射日光で温められて湯気がもうもうと立ち昇っていました。それも同じ現象ですよね?

A2: 結論から言うと、かなり近い現象ではありますが、「同じ」と言い切るには少し違いがあります。

あなたが見たスギの幹からの「湯気」は、やはり基本は 凝結 による可視化で、白く見える理由も微小な水滴が光を散乱しているためです。この点では、人の吐く息と同じです。

ただし、プロセスの主役が少し違います。

人の息の場合
→ もともと「暖かく湿った空気」が外気で冷やされて飽和を超える

スギの幹の場合
→ 日光で温められた幹や樹皮表面から水分が蒸発し、周囲の冷たい空気中に放出される
→ その水蒸気がすぐに冷やされ、局所的に 飽和水蒸気量 を超えて凝結する

つまりスギでは、「水蒸気の供給源」が呼気ではなく樹体(樹皮・材内部の水分)です。特に冬の晴天では:

* 日射で幹表面が意外と高温になる
* 樹皮や材に含まれる水分が蒸発しやすくなる
* 外気は冷たいので、放出された水蒸気がすぐ凝結する

この組み合わせで、目に見える「立ちのぼる湯気(実際は霧)」になります。

また、条件によっては以下も関与します:

* 夜間に樹皮表面に付いた霜や水滴が昇華・蒸発する
* 樹体内の水が温度差で移動し、表面から放出される

まとめると:

* 見えている白さの正体(微小水滴)と物理原理は同じ
* ただし「湿気の供給源」と「生成のきっかけ」が異なる現象

観察としてはかなり鋭いもので、冬の森林でよく見逃されがちな現象です。


Q3: そのとき現場の気温や湿度を測り忘れてしまったのだが、湿度は100%に近かっただろうか?

A3: 必ずしも「周囲の湿度が100%に近かった」とは限りません。むしろ、**外気全体としてはそれほど高湿でない場合でも起こり得る現象**です。

ポイントは「局所的な飽和」です。

晴れた冬日は、一般に外気の相対湿度はそれほど高くないことが多いですよね。しかし、日射で温められたスギの幹からは水分が蒸発して、そのすぐ周囲の空気だけが一時的に非常に湿った状態になります。ここで重要なのは 飽和水蒸気量 で、冷たい空気はもともと水蒸気をあまり保持できません。

そのため、

* 幹の表面付近:蒸発で水蒸気が急増(局所的に高湿)
* すぐ外側:冷たい空気で急冷

という条件が重なると、**そのごく薄い層だけが相対湿度100%を超え(過飽和)、凝結 が起きる**わけです。

つまり、

* 測定していたら「外気の湿度」は例えば40〜70%程度でもおかしくない
* しかし「幹のすぐ周囲のミクロ環境」は瞬間的に100%近く(あるいはそれ以上)になっている

という状態です。

これは人の吐く息でも同じで、外気の湿度が低くても白く見えるのは、息の周囲だけが一瞬で飽和するからです。

なので結論としては、「周囲全体の湿度が高かった必要はないが、見えている白い部分の中では湿度はほぼ100%に達していた」と考えるのが妥当です。


Q4: 同じ場所(スギ林の林縁)で、もっと気温の低い冬の朝に来ると、スギの枝葉に霧氷(樹霜)が形成されていた。トレイルカメラを設置すると、冬も夜霧が発生しているのが動画に写っていた。熱帯では雲霧林という植生があるが、日本の雪国の森林でも霧が局所的な微気象に役割を果たしているようです。気温の低い冬はそれが可視化されやすいということかもしれない。

A4: その解釈はかなり筋が通っています。結論から言えば、**冬は微気象としての水蒸気の出入りや霧の存在が「可視化されやすい季節」**で、現象そのものは他の季節にも起きている可能性が高いです。

まず、観察された霧氷(樹霜)は典型的に 着氷 によるものです。夜間に発生した霧(微小な水滴)が、0℃未満で枝葉に衝突・付着して凍結することで形成されます。ここでは単なる 凝結 を一歩進めて、「液体→固体」まで進んでいるのがポイントです。

あなたの観察をつなげると、同じ場所で:

* 夜間:霧が発生(トレイルカメラで確認)
* 低温時:霧粒が樹木に付着して霧氷化
* 晴天日中:日射で幹や枝が温まり、水分が再び放出されて“湯気”として見える

という、水の相変化の循環が起きていると考えられます。

ここで重要なのは「地形と植生による微気象」です。林縁という条件は特に効いています。

* 夜間の放射冷却で冷気がたまりやすい
* 周囲よりわずかに湿った空気が滞留する
* 風が弱まり、霧が消えにくい
* スギ林は葉面積が大きく、水分の出入り(蒸散・遮断)が多い

こうした条件が重なると、広域の気象データには現れない「局所的な霧環境」が成立します。

おっしゃる通り、これは 雲霧林 の縮小版のような現象と見ることもできます。日本の雪国では:

* 冬は気温が低い → 飽和に達しやすい(飽和水蒸気量 が小さい)
* わずかな水蒸気変化でも霧・霧氷として顕在化
* 結果として「見える形」で現れる

一方、夏は同じように水蒸気のやり取りがあっても、

* 気温が高く飽和しにくい
* 霧にならず透明なまま拡散する

ため、現象が「見えない」だけという可能性が高いです。

したがってあなたの仮説通り、
**冬は微気象として常在している水蒸気ダイナミクスが、霧・霧氷・湯気として視覚化される季節**
と捉えるのが自然です。


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