2025/06/11

ヤマキヒゲナガ♂(蛾)の身繕いと飛び立ち【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2024年5月中旬・午前11:50頃・晴れ 

山道の横で広葉樹幼木の若葉にヤマキヒゲナガ♂(Nemophora japonica)が留まっていました。 
翅の金色模様が美しく輝き、非常に細長い触角が春風になびいています。 
小さな蛾ですけど、蛾の苦手な方にぜひ一度見て欲しい美麗種の一つです。 

日の当たる木の葉(樹種不明)の上で方向転換し、少し歩きました。 
なぜかその場で360°ぐるっと向きを変えました。 
飛び立つ前に風向きを調べているのかと思ったのですが、飛び立ちません。 
日光浴しているのでしょうか? 

やがて、その場で身繕いを始めました。 
自慢の長い触角を前脚で拭って、きれいに掃除しています。 

葉の上からヤマキヒゲナガ♂が飛び立つ瞬間を狙って、240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@2:17〜) 
ところが、待てど暮せど飛んでくれません。 
近くで帽子を振り回しても、枝葉を揺らしても、まったく飛び立たないのです。 
痺れを切らした私が右手中差し指をゆっくり近づけ、翅の後端にそっと触れると、ようやく慌てて飛び立ちました。 
大型の蛾と異なり、小型の蛾は準備運動なしでも飛び立てるのが普通です。 

関連記事(12年前の撮影:220fps)▶ ヤマキヒゲナガ♂?(蛾)の飛び立ちハイスピード動画 


飛行中は長い触角の空気抵抗が明らかに大きくて、速く飛ぶのは無理そうです。 
鳥などの捕食者に襲われた時に明らかに不利だと思うのですが、このような形質がなぜ進化してきたのでしょう? 
♂だけが特に長い触角を持つのらしいので、性淘汰のハンディキャップ説ランナウェイ説で説明することができそうです。 
日本動物大百科9昆虫II』によると、
ヒゲナガガ類の♂では極端に長くなっていて、前翅長の2〜3倍の長さがある。これは群飛のときバランスをとるのに役立つのかもしれない。(p25より引用)
とのことですが、私はヒゲナガガ類の群飛をまだ一度も見たことがありません。 


木の葉の上で留まり、ぐるっと方向転換したり、飛びたがらなかったりしたことに何か意味があるのでしょうか? 
ただの日光浴だったのか、それとも交尾相手の♀を待ち伏せ、縄張りを張っていたのかな? 
本種の食草は解明されていないらしく、今回の止まり木の樹種をしっかり調べるべきだったかもしれません。 
(ヤマザクラ? キブシ?)
よくあるシナリオとしては、♀が産卵する樹種で♂が待ち伏せして交尾を挑むのかもしれません。

2025/06/10

死んだアナグマの営巣地を昼も夜も巡回するイエネコ(キジトラ白足袋)5月下旬〜6月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月下旬〜6月上旬 

シーン0:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@0:00〜) 
シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)がある二次林を見張る2台の自動撮影カメラに写ったイエネコFelis silvestris catus)を以下にまとめました。 


シーン1:5/31・午前2:22・気温15℃(@0:08〜) 
白足袋を履いたように足だけ白いキジトラが、丑三つ時の獣道を右からやって来ました。 
巣穴Lの横を忍び足で通り抜けます。 


シーン2:5/31・午前2:23・気温16℃(@0:08〜) 
続きが別アングルの監視カメラで撮れていました。 
慎重に巣口Rの横を通り過ぎ、右へ向かいました。 


シーン3:6/8・午前11:41・晴れ・気温25℃(@0:47〜) 
8日後の昼前にイエネコ(キジトラ白足袋)が再登場。 
左から来て奥の林内へゆっくり入って行きました。 
旧営巣地の巣穴には興味がなく、素通りしました。 


【考察】 
飼い猫と野生動物(タヌキやアナグマ)が森でニアミスするとどうなるのか、興味があるのですけど、なかなかそんなシーンは記録できません。 
互いにそれとなく避けているのでしょう。 

近所の飼い猫が散歩・探検に来ていると思っているのですけど、まさか野生化したノネコなのかな? 


池畔のマユミ枝先に集まって次々と泡巣を作り産卵するモリアオガエル♀♂【微速度撮影#1】

 

2024年5月下旬〜6月上旬

モリアオガエル♀♂(Rhacophorus arboreus)が繁殖期に樹上で次々と産卵する様子を長期間の微速度撮影してみました。 
里山にある繁殖池に行ってみると、前年と全く同じ場所に白い泡巣が早くも作られていました。 
池畔に自生するマユミ灌木の葉に白い泡状の塊が付着しています。 

BrinnoタイムラプスカメラTLC200を専用の防水ケースに格納し、水際のマユミを狙って設置しました。 
この機種TLC200の最短撮影距離は約75cmで、接写にはあまり向いていません。 
しかし、モリアオガエルがマユミの枝葉のどこに次の泡巣を作るか予想できませんから、広角で狙う方が好都合です。 
明るい昼間だけ(午前6:00〜午後17:30)1分間隔でインターバル撮影するように設定しました。 
モリアオガエルの繁殖行動は夜通し行われるのですが、残念ながらこのカメラ機種には暗視機能がないため、明るい日中のみの撮影になります。 
トレイルカメラを使えば昼も夜も連続してインターバル撮影が可能になるのですが、手持ちのトレイルカメラは全て他のプロジェクトで使っているので仕方がないのです。 
天気予報通り、夕方から雨が降り出しました。 

さて、6日間(5/30〜6/4)インターバル撮影してみたタイムラプス動画を見てみましょう。 
マユミの樹上でモリアオガエルが作る泡巣の数が増えていました。
マユミの左隣のハルニレ?灌木にも産卵していました。 
その重みで枝葉が垂れ下がり、撮影後半にはカメラの視界を遮ってしまいました。 
被写体(泡巣)までの距離が近過ぎてピンぼけになるかと心配でしたが、大丈夫でした。 
モリアオガエル♀♂がマユミの木に登って集まり、抱接しながら白い粘液を泡立てて泡巣を作り、その中に産卵・受精します。 
しばらくすると泡巣の表面は乾いて固くなり、内部の受精卵を乾燥や捕食者から守ります。 
やがて卵から幼生が孵化すると泡巣の耐水性は次第に失われ、雨で溶けた泡巣からオタマジャクシが脱出して下の池に落ちます。 
晴れたに日は、溶けかけた古い泡巣にハエなどの虫が集まっていました。 

昼間の池には、カルガモAnas zonorhyncha)の♀♂つがいが水面を泳ぎ回っていました。 

曇ったり雨が降ったり夕方になったりすると、マユミの横枝が垂れ下がることが分かりました。 
晴れると光合成が活発になり、横枝もピンと持ち上がります。 
生きた植物はゆっくりながらも活発に動いていることが、タイムラプス動画にすると一目瞭然です。 
池を取り囲むスギ林の影が日時計のように刻々と移動します。 

モリアオガエルの繁殖期は、梅雨の初め(雨季)と重なっています。 
カメラの設置場所が水際なので、湿度が高くて気温が下がる朝晩にはレンズに結露したり霧が発生するかと心配でしたが、それは大丈夫でした。 
激しい雨が降るとレンズの表面に水滴が付着します。 
しかし晴れると水滴が自然に蒸発して、きれいに乾きました。 
Brinno専用の防水ケースの撥水性はかなり優秀でした。 
防水ハウジングの内部に雨が浸水することもなく、結露もしていませんでした。 
それでもレンズの水滴対策が必要だと分かったので、次回からは雨よけの庇を取り付け、防水ケースのレンズの部分には曇り止めの撥水スプレーを噴霧した方が良さそうです。 


つづく→#2


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