2024/11/29

畦道に残る謎の巣穴と爪痕【フィールドサイン】

2023年12月上旬

平地の水田が減反でソバ畑となり、ソバの実の収穫も終わりました。 
関連記事(同所で4ヶ月前の撮影)▶ ソバ畑に集まり芽生えを食べるキジバトの群れ(野鳥)

私が畦道を歩いて探索すると、野生動物が残した奇妙なフィールドサインを見つけました。 
古い畦道には、コケのたいが一面に生えていました。 
用水路から水を引いている訳でもないのに、見るからにジメジメした土壌です。 
枯れたソバ畑の周囲は、スギの防風林に囲まれています。 

畦道にときどき小さな穴が開けられているのは別に珍しくないのですが、今回は周囲の黒土に爪痕がくっきり残っていて気になりました。 
小さな穴は、畦道を貫通していました。 
これはモグラが巣穴を掘った跡なのでしょうか? 
それとも、もう少し大きな肉食獣(ネコなどの捕食者)が例えば野ネズミを狩ろうとして巣口を掘り広げた爪痕なのでしょうか? 
アナグマやタヌキがミミズや土壌昆虫を捕食しようとして穴を掘った跡なのかな? 
写真を撮るときに、大きさを伝えるために定規を置いて写し込むのを忘れてしまいました。

トレイルカメラを設置して誰の仕業か突き止めたら面白そうです。
しかし、謎の野生動物が同じ場所に通ってくるとは限らず、次に畦道のどこに穴を掘るのか、予想がつきません。 

水田だった頃は、水を張る前に毎年きれいに畦塗り(畦作り)をして、水漏れしないようにする必要があります。 
野ネズミやモグラが水田の畦に穴を掘ると、水漏れが発生して稲作に深刻な影響が出ます。 
米農家は畦に穴を開けられないように、様々な防除対策を求められるのだそうです。
(この部分はAIのCopilotに調べてもらいました)
・物理的バリア: ネズミやモグラが通れないような細かい金網や防獣ネット、鉄板などを畦道に設置する。 
・防除植物の植栽: モグラが嫌う香りを持つ植物(タイムやローズマリーなど)を畦道に植える。 
・超音波装置: 超音波で小動物を追い払う装置を設置する。 
・電気柵の設置 
・天敵の導入: 野生の捕食者(ヘビやフクロウなど)が活動しやすい環境を作る。
言うは易しで、実際にきっちり対策しようとするとコストが大変そうです。 
例えば流行りの超音波装置を設置すると、当然ながらフクロウやヘビなどの天敵にも忌避効果が出てしまうらしい。
そもそも土壌の中で超音波は伝播しにくく、地中のモグラや野ネズミへの効果は薄いと考えられます。
ちなみに、この農地では周囲のスギ防風林のてっぺんにノスリが止まっているのをよく見かけますし、フクロウもよく鳴いています。
野ネズミなどの小動物を狙って猛禽が狩りに来ているのだろうと予想しています。
(捕食シーンは未見です)


収穫後の畑で野菜くずを食べ漁るハシボソガラスとハシブトガラスの混群(冬の野鳥)

 

2023年12月上旬・午後13:10頃・晴れ 

農村部で収穫の終わった畑にカラスが群がっていました。 
計8羽のカラスが畑に散開して、各々が採食しています。 
ハシボソガラスCorvus corone)の群れかと初めは思ったのですが、よく見るとハシブトガラスCorvus macrorhynchos)も少なくとも1羽含まれていました。 
つまり、カラスの混群が一緒に採食していました。 

手前にはハクサイ(白菜)の収穫時に外側の葉を剥いた野菜くずがまとめて捨てられていました。 
白菜の屑の山の上に止まって啄んでいたカラスが地面に飛び降りました。 
また、カボチャの割れた果実があちこちに散乱していました。 
割れたカボチャをカラスが啄むシーンも撮りたかったのですが、どうやらカメラを向ける私をカラスたちは警戒しているようです。 
次々に飛び去ってしまいました。 
このような野菜くずは、家庭から出る生ゴミ(ヒトの食べ残し)とは違い、作物残渣とか収穫残渣と呼ばれるのだそうです。


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2024/11/28

厳冬期の雪山で単独行動を貫くニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年12月下旬〜2024年1月上旬〜2月上旬

シーン0:12/25・午後12:18・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
根雪が積もった里山で、ニホンカモシカCapricornis crispus)の溜め糞場sr1を自動撮影カメラで監視しています。 
画面の手前から奥に向かって、山の斜面を見上げています。 
手前はスギの植林地、奥の斜面には落葉性広葉樹が数本見えています。 
林床の雪面にはスギの落葉落枝が大量に散乱しています。 
画面の右には渓谷(山肌を深くえぐって流れる沢)があります。 
カモシカの登場シーンをまとめました。 


シーン1:12/27・午前9:19(@0:04〜) 
朝からカモシカが奥から斜面を下って来たようです。 
右から伸びる落葉灌木の細い枝先の匂いを嗅いだものの、眼下腺マーキングはしませんでした。 
林床の少し凍った雪をザクザクとゆっくり踏みしめながら、溜め糞場sr1には立ち止まらずに、手前へ通り過ぎました。 


シーン2:12/27・午後17:30(@0:20〜)日の入り時刻は午後16:29。 
同じ日の晩にカモシカが戻ってきたようです。 
朝とは逆に、手前から右上奥(谷の方)へ向かって歩いていきます。 
積雪はあまり深くないものの、蹄がズボズボ潜って歩きにくそうです。 
今回も溜め糞場sr1で用を足しませんでした。 


シーン3:12/28・午後23:32(@0:38〜) 
翌日の深夜に登場したカモシカは、スギの木の背後を通って左から右へ斜めに横切りました。 
雪面はクラスト(凍結)しているようです。 


シーン4:12/29・午後18:32(@1:00〜)日の入り時刻は午後16:31。 
翌日も晩にカモシカが同じルートで雪の斜面を左から右へ横切りました。 
一歩足を踏み出す度に、雪面にズボズボ潜って歩きにくそうです。 


シーン5:1/2・午前4:25(@1:25〜) 
年が明けた未明に、カモシカが珍しく右から左へ奥の雪斜面を横切りました。 
最低気温となる時間帯のはずなのに、一歩足を踏み出す度に雪面にズボズボ潜っています。 


シーン6:1/4・午後17:57(@1:34〜)日の入り時刻は午後16:35。 
2日後の晩にも同ルートで右から左へ横切りました。 


シーン7:1/8・午前10:35(@1:44〜) 
低温で監視カメラの起動が遅れたのか、左下隅にカモシカがちらっと写っただけでした。 
左下に立ち去ったようです。 
今回も溜め糞場sr1には長居しませんでした。 
もしかすると左から溜め糞場sr1にやって来たのに、カメラの起動音に警戒して逃げたのかもしれません。 


シーン8:1/8・午前11:21(@1:52〜) 
シーン8:1/8・午後12:25(@2:04〜) 
シーン8:1/8・午後13:49(@2:13〜) 
待望の雪が降っています。 
ときどき樹上から落雪するシーンがたまたま撮れていました。 
雪国以外にお住まいの視聴者には、こういうシーンも風情があるかなと思って入れてみました。 
強風が吹くと、それまで枝に積もった雪が一気に落ちて地吹雪のようになります。 


シーン9:1/5・午後18:18(@2:59〜) 
晩に雪の斜面を右に行きかけたものの、左へ戻って行きました。 
暗視映像の赤外線が遠くまで届かず暗くて、動物の光る目しか見えないのですが、おそらくカモシカだろうということで、追加しておきます。 


シーン10:2/6・午後22:15(@3:13〜) 
1ヶ月後、ようやく久しぶりにカモシカが写りました。 
新雪(パウダースノー)が積もったスギ林床を左下手前へ歩き去りました。 
カメラの起動が遅れても、雪面に残った蹄跡を読み解くと、画面の上から来て下へ向かったことが分かります。 
トレイルカメラの動体検知センサーは、画面の上下方向の動きに対して感度が鈍いことが知られています。 
今回もカモシカは溜め糞場sr1に立ち止まらず素通りしていました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】 
ニホンカモシカは厳冬期の雪山でも群れを作らず、孤高の単独行動を貫きます。 
ニホンシカのように群れを作ったら、縄張り内の餌が枯渇してしまうのでしょう。
昼も夜も縄張りをゆっくり巡回して餌を食べ歩いているのでしょう。 
カモシカの個体識別ができていませんが、写っているのは複数個体なのでしょうか?(それとも1頭だけ?)

せっかくカモシカの溜め糞場sr1を監視しているのに、ここでは全く排便してくれなくなりました。 
縄張りが少し変わったのか、あるいはトレイルカメラの存在に気づいて警戒し、どこか別の場所に新しい溜め糞場を作り直したようです。
雪山でカモシカの足跡を再び追跡して、新しい溜め糞場の位置を突き止めるところからやり直さないといけません。



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