2024/09/06

デントコーンの収穫およびロールベールラップサイロへの加工|落ち穂を拾い食いするハシボソガラスの群れ(野鳥)オートライシズム

 

2023年10月中旬・午前11:20頃・晴れ 

肉牛の飼料用作物として栽培している広大なデントコーン畑で収穫が始まっていました。 
大型機械(収穫専用作業車)によるトウモロコシの収穫を初めて見る私は興味津々で、動画に撮りました。 
収穫作業の機械化が究極まで進められた結果、専用の車両2台が連携して、最少人数による効率化が実現していました。 

最初の大型機械は「細断型ロールベーラ」と呼ばれるのだそうです。 
2〜3mも草丈高く育ったデントコーンを根元から刈り取ると、同時に全草を細かく裁断しています。 
大きな円筒形に整形したデントコーンの塊をその場に放置して、ロールベーラは先に進みます。 

次にキャタピラで動くフォークリフトのような別の作業車(ラッピングマシーン)が登場しました。
ロールベーラが作ったデントコーンの円筒塊を拾い上げると、プラスチックの白いフィルムでぐるぐる巻きに圧縮・梱包しながら運んで行きます。 
完成した包みはトウモロコシ畑の一角に並べて置かれました。

完全密封状態で野外に放置されたデントコーンは嫌気性細菌によって発酵し、昔ながらの塔型サイロ施設に詰め込まなくても良質の飼料となるのだそうです。 
この辺りは肉牛の畜産が盛んな地域なので、その飼料となるのでしょう。 
デントコーンはデンプンの含有量が高く、乾燥時に粒の中央がへこむ(デント)という特徴がある飼料用の品種です。

牧草地などに白い巨大な円筒塊が点々と放置されたり、まとめて置かれたりしている田園風景をこれまで何度も目にしていました。
実際にこれを作る作業を見たのは初めてで、とても勉強になりました。 
デントコーン畑で働く車両をタイムラプス映像で記録(微速度撮影)したら面白い動画になりそうですが、この日は三脚を持参してなかったので諦めました。


【参考サイト】 


収穫直後のデントコーン畑にハシボソガラスCorvus corone)が続々と集まっていました。 
ロールベーラが取りこぼしたデントコーンの落ち穂を拾い食いしているようです。 
トウモロコシ畑に隠れていた昆虫(害虫)を捕食しやすくなったのかもしれません。 
ヒトの収穫作業を利用している訳ですから、こうしたカラスの採食行動は、オートライシズムの一種と言えるかもしれません。 
騒音を立てて動き回る見慣れない大型作業車が怖いのか、カラスは収穫作業車には近づこうとしませんでした。 



農地で野鳥のオートライシズムを観察したくても、当地ではなかなか見ることができないのが不思議でなりません。 
本で読んだ知識では、デントコーン畑で動き回る収穫作業車の周囲に鳥が集まって、急に撹乱されて畑から逃げ惑う昆虫類を次々に捕食するはずと期待していました。 
爆音器やカカシ類などを使って収穫間際の農作物を鳥による食害から守る歴史が長かったために、当地の鳥は農家の人に対する恐れが強いのでしょうか? 
効果的な農薬散布(殺虫剤の使用)が確立した近年では、そもそも田畑の虫が激減しているのではないか?と疑っています。 (素人の個人的な予想です)
海外では害虫抵抗性や除草剤耐性を付与した遺伝子組み換えのトウモロコシ(GMコーン)が盛んに栽培されていますが、日本では栽培が禁止されています。 
デントコーン畑で害虫や雑草の防除を目的として使用される農薬を調べると、アワノメイガやオオタバコガなどの害虫に対して、「トレボン乳剤」や「アファーム乳剤」などの殺虫剤が使われているのだそうです。 
ただし、私は稲作水田への農薬散布は毎年のように見ているものの、トウモロコシ畑での農薬散布作業を実際に目撃したことが一度もありません。 
無農薬で有機栽培されるデントコーンも存在するのだそうです。
さらに調べると、日本国内では、畑に撒くトウモロコシの種子がネオニコチノイド系殺虫剤で処理されることがあるそうです。(畑への農薬散布を減らすためと謳われていますが、色々と問題があって…。)
具体的には、チアメトキサムなどがデントコーンの種子処理に使用されています。
だとすれば、デントコーンが育った畑で農薬散布をしない理由も害虫が少ない理由も説明できます。
ちなみに、私は完全無農薬の有機栽培を目指すべきだという非現実的な理想論者ではありません。
農業で使われる殺虫剤は必要悪として、今後も減らす工夫をしなければいけない、という穏健な(凡庸な)主張です。
農業害虫以外の虫がとばっちりを食らって農薬で殺される数が多過ぎるのが問題で、急激な温暖化の進行とダブルパンチで虫の絶滅がこのまま進むのはまずい!という危機感があります。


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2024/09/05

トチノキ種子の給餌場に来たハクビシン【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年11月中旬・午後17:30頃・日の入り時刻は午後16:34 

山林でカラマツの根元にトチノキの種子を置いて、野生動物に試供しています。 
野ネズミが給餌場に通ってせっせと運び出し、貯食していました。 (映像公開予定

ある晩、ハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)が現れました。 
この地点でハクビシンは初見になります。 
しかし約3m下の林道では既に活動が記録されていたので、別に不思議ではありません。

右の餌場R付近の落ち葉に鼻面を突っ込んで、匂いを嗅いでいました。 
しかし何も食べずに立ち去りました。 
ハクビシンに踏まれた落枝がしばらく振動しています。 

このとき餌場にトチノキ種子が残っていたかどうかという点が肝心なのですが、降り積もった落ち葉に覆い隠されたせいで全く見えません。 
ハクビシンは栃の実よりも、野ネズミの残り香に興味を示したのかもしれません。
ハクビシンは雑食性ですが、好きな果実は液果とされています。
栃の実(種子)を食べるとは思えません。(もしも栃の実を食べたら大発見?)


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ヤブガラシの花蜜を吸うコアオハナムグリとセグロアシナガバチ♀

 

2023年9月上旬・午後14:15頃・晴れ 

道端に蔓延るヤブガラシのマント群落でセグロアシナガバチPolistes jokahamae)のワーカー♀およびコアオハナムグリGametis jucunda)が訪花していました。 
意外にも、コアオハナムグリとヤブガラシの組み合わせは初見です。 



採寸していませんが、このセグロアシナガバチはとても小型のワーカー♀でした。 
連日の酷暑で獲物が取れず(獲物となるイモムシが少ない)、小型のまま成虫が羽化したのだろうと推測しました。 

ヤブガラシの花から花へ忙しなく歩き回るセグロアシナガバチ♀が、じっとしているコアオハナムグリの背中に乗って踏みつけたのですが、コアオハナムグリは特に気にする様子もありません。 
セグロアシナガバチはコアオハナムグリを獲物として認識してませんし、コアオハナムグリは脚を高々と持ち上げる威嚇姿勢になりませんでした。 

少し飛んで隣の花に移動したセグロアシナガバチ♀は、蜜量が多い花を見つけると、じっくり吸蜜を始めました。 


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