2024/05/03

ヒバカリの死骸に群がるハエとアリ

 

2023年7月下旬・午前10:35頃・晴れ 

山麓の舗装された農道で蛇の死骸を見つけました。 
真っ白な腹面を上に向けて死んでいます。 
車に轢き殺されてしまったようです。

動物の遺体に真っ先に集まる常連として、キンバエの仲間(種名不詳)とニクバエの仲間(種名不詳)が飛び回っていました。 
死骸の表面を舐めて吸汁し、その合間に身繕いしています。 
他にはクロオオアリCamponotus japonicus)のワーカー♀が来ていました。 
ヘビを採寸するために15cm定規を並べて置いたら、ハエ類は警戒して飛び去りました。 

腹面だけではヘビの種類が分からなかったので、死骸を裏返してみました。 
頭部と尾端の損傷が激しいです。 
おそらくジムグリ(Elaphe conspicillata)の幼蛇ではないかと思います。 
成長して白い腹面に黒い市松模様が現れる前に非業の死を遂げたようです。 

関連記事(7年前の撮影)▶ ジムグリの幼蛇を見つけた!


死骸の下にシデムシ類などが潜んでいるかと期待したのですが、何も来てませんでした。 
土ではなく固い舗装路では埋葬虫の活動が阻害されてしまうのでしょう。 
夏の炎天下でアスファルトが熱せられ、ロードキル死骸は乾燥が進んでいます。

撮影後は小枝を使ってヘビの死骸を舗装路から拾い上げ、道端の草むらに投げ込んでおきました。 
衛生当局や清掃業者が回収して焼却処分するよりも、自然界のスカベンジャー(掃除屋)の活動に任せる方がはるかにエコです。 
生物分解されて土に還るまでの様子を微速度撮影してみたかったのですけど、手持ちのトレイルカメラは全て他のプロジェクトで稼働中のため、諦めました。 
あまり世間に知られていませんが、『ファーブル昆虫記』にはヘビの死骸を放置してその変化を克明に観察した章もあります。


【追記】
YouTubeのコメント欄にて、RIFLAさんよりご指摘いただきましたので、ジムグリ幼蛇ではなくヒバカリHebius vibakari)の死骸と訂正しておきます。
腹板に市松模様がなく、体色からもヒバカリかと思われます。 


【アフィリエイト】 

2024/05/02

ニホンアナグマの諸活動:8月上旬〜中旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月上旬〜中旬

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後も旧営巣地(セット)にときどき戻ってくる様子です。
転出先の新しい営巣地がどこにあるのか分かりませんが、毎日採餌に出かけるついでに「懐かしの我が家」に立ち寄るのでしょう。
アナグマに何か特筆すべき行動があれば個別の記事にするのですけど、とりとめもない残り物のシーンをまとめました。 
観察歴の浅い私が見落としている行動がありそうですし、動画ファイルを削除する前に、念のため全て公開しておきます。 (我ながら貧乏性ですね…) 

シーン0:8/4・午後13:23(@0:00〜) 
シーン1:8/4・午後13:59(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
新旧2台の自動センサーカメラで監視しています。 


シーン2:8/5・午後19:29(@0:08〜) 
画面の左端、手前の立木の陰からアナグマの尻尾だけ見えています。(赤丸に注目) 
ちらっと顔が見えたのに、すぐに引っ込んでしまいました。 
起動したトレイルカメラを警戒しているのか、広場に姿を現してくれません。 


シーン3:8/6・午後16:08・気温27℃(@0:20〜) 
まだ日没前の夕方なのに、なぜかモノクロで起動しました。 
アナグマが単独で巣口Lを覗き込んでから、右に立ち去りました。 
成獣♀と迷ったのですが、次の動画と併せて考えると、幼獣でした。 


シーン4:8/6・午後16:08(@0:35〜) 
別アングルに設置した広角の監視映像でも撮れていました。 
正しい時系列は、シーン4➔シーン3と逆のようです。 
巣口Rlに潜り込んで内部を点検してから、再び外に出てきて、今度は巣口Lの方へ向かいました。 
対面の立木に固定した新機種トレイルカメラのセンサーが反応して起動する際に、一瞬ピカッと光る様子が写っています。 


シーン5:8/11・午後19:27・気温27℃(@1:00〜) 
アナグマが巣口Lの匂いを嗅ぎに来た動きに反応してトレイルカメラが起動したようです。 
入巣Lしかけたものの、何かに驚いたように慌てて奥の獣道を走り去りました。 
もしかすると、巣内に別の獣(タヌキ?)が潜んでいたのかもしれません。 

カメラのレンズの至近距離にクモまたはザトウムシがへばりつくように徘徊していて、肝心のアナグマの姿がよく見えません。 


シーン6:8/12・午後19:11・気温23℃(@1:09〜) 
翌日の晩にもレンズの至近距離にお邪魔虫のクモ(ザトウムシ?)が覆い被さったまま静止していました。 
困ったことに、すっかり居着いてしまったようです。 

アナグマの幼獣2頭が暗闇で追いかけっこと格闘遊びを元気に繰り広げています。 
その騒ぎを聞きつけて巣穴Lからもう1頭の幼獣が外に出てくると、兄弟(姉妹)を追いかけて行きました。 


シーン7:8/12・午後19:13(@2:09〜) 
巣口Lから出てきた幼獣が左へ向かいました。 


シーン8:8/12・午後19:13(@2:21〜) 
別アングルの監視カメラで続きが撮れていました。 
対面のトレイルカメラの赤外線LEDが点灯していますが、レンズにザトウムシ?がへばりついている せいで、赤外線が乱反射しています。 

左からアナグマの幼獣が単独でやって来ました。 
巣口Rを飛び越えて右へ。 


シーン9:8/12・午後19:13(@2:35〜) 
右上奥から獣道を通ってアナグマの幼獣?が登場。 
巣口Lを素通りして左へ向かいます。 


シーン10:8/12・午後19:13・小雨(@2:50〜) 
左からノソノソと歩いて来た個体が巣口Rの真上を通って右へ行きました。 
すぐにまた右から広場に駆け戻って来ました。 
巣口Rの匂いを嗅いでから、なぜか慌てたように右へ走り去りました。 
 独りではしゃぎ回る行動がいかにも幼いので、成獣ではなさそうです。 
もはや体つきでは幼獣と成獣の差が分かりにくくなってきました。 
小雨がぱらついているようです。


シーン11:8/12・午後19:14・気温33℃(@3:20〜) 
レンズの手前に居座っていたザトウムシ?がようやく居なくなり、画面がすっきりしました。
広場から左へ立ち去る幼獣が写っています。 


シーン12:8/14・午前10:58・晴れ・気温29℃(@3:28〜) 
明るい午前中遅くに、右からやって来たアナグマが巣穴Lに入りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



ホンドタヌキの溜め糞場に誘引され新鮮な糞を食すオオヒラタシデムシ

 

2023年8月上旬・午後12:00頃・晴れ 

防風林のスギ倒木横にあるホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場phを定点観察しています。 
スギの落ち葉が堆積した林床を1匹のオオヒラタシデムシNecrophila japonica)成虫が溜め糞場phに向かって歩いて来ました。 
新鮮な糞便臭を触角で嗅ぎ取って誘引されたのでしょう。 
 溜め糞上で獲物を待ち伏せしていた肉食性のサビハネカクシOntholestes gracilis)は慌てて逃げ、糞塊の小穴に潜り込みました。 
頭かくして尻隠さず。 
体が大きくて硬い鞘翅で守られたオオヒラタシデムシは、サビハネカクシが狩る対象にはならないようです。

溜め糞の縁に辿り着くと、オオヒラタシデムシは直ちに新鮮な糞を食べ始めました。 
咀嚼する口器の動きがしっかり見えます。 
いつも背側から見下ろすように撮影していたので、食糞シーンは初見です。 

オオヒラタシデムシの体表に付着した赤ダニ(種名不詳)が何匹も動き回っています。 
このダニはシデムシに寄生しているのではなく、ただ便乗(ヒッチハイク)しているだけです。 
…と言われているのですが、溜め糞や死骸などの新天地に辿り着いた後で赤ダニがシデムシの体から降りるシーンを私は未だ見たことがありません。 


関連記事(7年前の撮影)▶ オオヒラタシデムシに便乗するダニ 


【アフィリエイト】 



以下の写真は、同じ日に撮った溜め糞場phの様子です。
動画撮影を優先してから写真撮影のために近づくと、溜め糞に集まっていた虫がすべて逃げてしまいました。

ランダムに記事を読む