2024/02/05

幼獣を巣外に連れ出して念入りに毛繕いしてやるニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】下の世話

 



2023年6月上旬

ニホンアナグマ♀(Meles anakuma)が幼獣を巣の外に連れ出して対他毛繕いする様子をまとめました。 


シーン1:6/5・午後22:33・(@0:00〜) 
晩に♀が奥の巣口Rから1頭の幼獣を外に連れ出していました。 
母親♀が幼獣の肛門の辺りを重点的に舐めてやっています。 
幼獣の間は糞尿を垂れ流しなのでしょう。 
幼獣がキュンキュン♪(またはキャンキャン♪)と鳴く声がかすかに聞こえます。 
幼獣は自力では未だ歩けず、なんとか這い回ろうとするだけでした。 
母親♀が方向転換した際に、腹に乳首が見えました。

もっと長く撮りたかったのに、残念ながらトレイルカメラの電池が消耗していて、録画が途中で打ち切られてしまいました。 
この後も細切れの映像になります。 


シーン2:6/6・午後22:12・(@0:26〜) 
翌日も晩に母親♀が巣口LRの中間地点に幼獣を置いて、尻の辺りを重点的に汚れた毛皮を舐めてやっています。(対他毛繕い) 
幼獣を隣の巣穴へ運ぶ途中で休憩してるのかな? 

低音でグルルル…♪と鳴く声が聞こえました。(@0:36〜) 
これは母親♀が発している声だと思います。 
素人の耳には、繁殖期に聞いた♂の求愛声(ジェジェジェビーム)と似ている気がします。 

幼獣が母親の腹の下に正面から潜り込もうとしているのは、授乳目当てなのでしょう。 
なんとか四足で立っていた幼獣がコテンと横に転びました。(@0:48〜) 
母親♀は幼獣の首筋を咥えて運ぶと手前の巣口Lから伸びるアクセストレンチに置いて、幼獣の毛皮を念入りに舐めています。 
幼獣の奇妙な鳴き声(カエルみたい?)がときどき聞こえます。 


シーン3:6/8・午後18:53・(@1:20〜)日の入り時刻は午後19:03。 
2日後の日没前の夕方。
アナグマが手前の巣穴Lから外に出てきました。 
薄暮の撮影は赤外線の暗視モードではないため消費電力が少なくて、動画を長く撮れるのは助かります。 
アナグマは巣口Lの匂いを嗅ぎ回ってから、また巣穴Lに戻りました。 
しばらくすると、アクセストレンチを後退しながら幼獣1頭を咥えて外に引きずり出しました。 
この個体は♀ではなくヘルパー♂のような気もするのですけど、個体識別に自信がありません。 

巣口LRの中間地点で幼獣を地面に置くと、汚れた毛皮をていねいに舐めてやります。 
その合間に♀自身が痒い体を自分の足で掻きました。 
母親♀が前脚を使って結構手荒に幼獣を転がしたり向きを変えたりしながら、対他毛繕いを続けます。 
幼獣はほとんど為されるがままで、おとなしくしています。 
母親の腹の下に潜り込んで乳首を探したり、巣穴の方へ歩いて戻ろうとしたりするときがあります。 


シーン4:6/8・午後21:22・(@4:07〜) 
暗くなった晩に起動したときには、いつの間にか再び♀が幼獣を外に出していました。 
幼獣に対他毛繕いをする様子が4秒間だけ写っていました。 


シーン5:6/9・午後14:30・気温19℃(@4:11〜) 
翌日の真昼間に別アングルで設置してある新機種のトレイルカメラが起動しました。 
明るい昼間なのに、なぜか暗視モードで起動しました。

林縁の広場に座っている♀が幼獣を連れていました。 
覚束ない足取りで動き回る幼獣を♀は前足で倒して毛繕いしています。 
しまいには、幼獣の首根っこを咥えて連れ戻し、二次林の奥へ運んで行きました。 
幼獣を連れてどこか別の巣穴へ引っ越すのかと思いきや、途中で座って幼獣に対他毛繕いしています。 
フルカラーで撮れなかったのが残念です。 
夜だけでなく明るい昼間も♀は幼獣を外に連れ出して毛皮を舐めてやることが分かりました。

次にカメラが起動したときには、♀が幼獣を咥えて右の巣穴へ帰巣Rするところでした。 
本格的な引っ越しではなくて一安心。

今度は正常のフルカラー録画に戻っていました。 
新機種のトレイルカメラは風揺れなどの誤作動で無駄撮りすることは少なく、電池の持ちが良いものの、旧機種よりも撮り漏らしが多い印象です。 
トレードオフの関係にあるので、センサーの感度の閾値をどう設定するか、悩ましいところです。 

※ 幼獣の鳴き声が聞き取れるように、動画の一部は編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


【考察】
以前、母親♀は頻繁に幼獣を運んで2つの巣穴L⇔巣穴Rを交互に引っ越しを繰り返していました。
次第に巣穴LRの中間地点に幼獣を下ろして過ごす時間が長くなりました。
別の巣穴へ引っ越すのが目的で幼獣を巣外に連れ出すのではなく、幼獣への毛繕いが目的であることがはっきりしてきました。
おそらく、いわゆる「下の世話」(排泄後のケア)なのでしょう。
幼獣は便意や尿意を催しても、未だ自力で巣外に出て排泄することができません。
幼獣を地上(巣外)の環境刺激に少しずつ慣らす目的もあるはずです。


ホンドタヌキの営巣地を深夜に横切るホンドギツネ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2023年6月上旬・午前2:27・気温11℃ 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の巣穴がある原っぱ(休耕地)を自動センサーカメラで見張っていると、草木も眠る丑三つ時にホンドギツネVulpes vulpes japonica)が左からやって来ました。 
夜の原っぱで野ネズミを狩りに来たのでしょう。
奥にあるタヌキの巣穴に侵入して幼獣を捕食するかと思いきや、迂回するように右へ立ち去りました。 
親ダヌキが巣内で籠城・威嚇しているのでしょうか?
トレイルカメラの存在を気にしているようにも見えます。
キツネは長い尻尾がふさふさしていて、タヌキよりも動きが軽快です。 




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2024/02/04

巣穴の外で仮眠するニホンアナグマ:入眠時のジャーキング現象【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年6月上旬 
ニホンアナグマMeles anakuma)が巣外で仮眠を取るシーンをまとめてみました。 
4頭の幼獣を子育てしている♀は、お疲れのようです。 


シーン1:6/3・午後23:20・気温13℃(@0:00〜) 
深夜に手前の巣口Rの横の広場に座った♀が左後足で痒い体を掻いていました。 
そのまま地面に伏せ(伏臥)、しばらくすると寝返りを打って横臥になりました。 
腹に乳首が見えたので、ヘルパー♂ではなく授乳期の♀と分かります。 

寝ながら足が空を掻きました。(@0:29〜) 
これはジャーキング(入眠状態へ移行するときに発生する不随意の筋肉の痙攣)と思われます。
ジャーキングの原因は不明であるが、ある仮説では、入眠時の筋肉の弛緩を、眠っている状態で高所から落下したと、脳、脊髄が間違って神経伝達するのだとされている。長時間起きているときや、眠いのを我慢しているときや、疲れている時にジャーキングは起こりやすい[2]。(wikipediaより引用)
そのまま巣外で寝たのだとすると、巣内は寝苦しいのかもしれません。 


シーン2:6/7・午前4:05・気温16℃(@0:38〜)日の出時刻は午前4:14。 
3日後の日の出直前、アナグマが林縁に座って体を掻いています。 
伏臥になって目を瞑りました。 
しかし寝付けないようで再び起き上がり、体を掻いたり毛繕いしたりしています。 
巣口Rに戻りかけたところで、録画終了。 
この個体は識別できませんでした。 


シーン3:6/7・午前5:21・気温15℃(@1:11〜) 
すっかり明るくなった早朝に、再び林縁で体を掻いているアナグマがいます。 
そのまま腹這いで休んでいます。 
この個体は識別できませんでした。 


シーン4:6/8・午前0:21・気温15℃(@1:43〜) 
翌日の深夜、アナグマが手前の巣口Rの横に座って体を掻いています。 
そのまま横臥で入眠したようです。 
5倍速の早回しに加工すると、呼吸で胸が規則正しく上下しています。 
この個体は識別できませんでした。 


シーン5:6/8・午後18:50・(@2:03〜)日の入り時刻は午後19:03。 
別アングルのトレイルカメラ(旧機種)で撮れた映像です。 
日没前の夕方に手前の巣口Lから♀がアクセストレンチに身を乗り出していました。
 2つの巣口LRの中間地点で腹這いになって休みました。 
明るい日中は黒い過眼線のせいで、目を閉じているかどうか判別できません。 

寝付けないのか、起き上がって仰向けになり毛繕いを始めました。 
腹部に乳首が見えるので、♀と分かります。 


シーン6:6/8・午後21:56・気温19℃(@2:55〜) 
晩に林縁で横臥しています。 
手前の灌木が邪魔でよく見えないのが残念です。 
暇つぶしに前足で地面を掻いているのか、体を掻いているのか、しばらく落ち着きなく動いていました。 
後半は動かなくなったので、仮眠しているようです。 


 ※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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