2024/02/02

営巣地の林床に穴を掘って餌を探すニホンアナグマ♀【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年6月上旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)が営巣地(セット)で採食するシーンをまとめてみました。 
採食行動または探餌行動だと解釈しているのですけど、後ろ向きだったりやや遠かったりして、口の咀嚼を確認できていません。



シーン1:6/2・午前0:42・(@0:00〜) 
小雨がぱらつく深夜にアナグマ♀が奥にある巣口Rを点検してから、左奥の林縁に向かいました。 
木の根元に穴を掘り始めました。 
ミミズや虫などの獲物を探しているのでしょうか。 
少し奥に歩いてから地面に座って、体を掻きました。 
立ち上がると、二次林を探餌徘徊。 


シーン2:6/6・午前4:01・気温10℃(@0:59〜)日の出時刻は午前4:14。 
4日後の明け方に、♀が身震いしてから奥の二次林へ入って行きました。 
林床のあちこちで浅く穴を掘って餌を探しているようです。 

遠くの田畑(または休耕地)からキジ♂がケンケーンと鳴いて朝一番の縄張り宣言をする声がかすかに聞こえました。(@1:50〜) 


シーン3:6/8・午前4:12・気温14℃(@1:59〜)日の出時刻は午前4:13。 
2日後の日の出直前には、2匹のアナグマ(♀とヘルパー♂)が巣穴の外に出ていました。 
個体識別にあまり自信がないのですが、1頭(おそらくヘルパー♂)が林縁に横たわって体を掻いたり仰向けで毛繕いしている間に、もう1頭(おそらく♀)が手前の巣口Rで地面を浅く掘り返しながら鼻面を土の中に突っ込んでいました。 
巣穴Rを拡張するための穴掘りではなく、採餌のための穴掘りと思われます。 


シーン4:6/8・午前4:13・(@2:59〜) 
続けてトレイルカメラが起動した際には、なぜか暗視モードの赤外線照射が切れてしまいました。 
ちょうど日の出時刻を迎えた林内は未だ真っ暗で、ほとんど何も見えません。 
ちなみに、気温20℃と表示されているのは異常値です。(連続動画撮影によるカメラ自体の発熱)

動画編集で強引に明るく加工してみると、アナグマの興味深い行動が撮れていました。
光量不足のため、まるでモザイク処理したような非常に粗い映像ですが、目を細めて見ると、林縁で仰向け毛繕いしていたヘルパー♂が前足をミズキ?灌木の幹に掛けて後足で立ち上がったのです。 (@3:39〜)
アナグマが2本足で起立するシーンは珍しいです。
立木へのマーキング行動なのかな?
♀はときどき巣材集めの際に落ち葉が足りないと、後足で立ち上がって木の枝や蔓植物から生の葉を前脚で採取することがあります。 
しかし、今回の映像ではヘルパー♂が立ち上がって前脚で届く範囲に若葉は生えてませんでした。
もしかすると、木登りしていたクワガタなどの甲虫を見つけて捕食したのではないか?と想像を逞しくしてみました。 

関連記事(同時期に同所で撮影)▶ 昼間にミズキの幹を下るスジクワガタ♂ 


 一方、手前にいる♀は探餌の穴掘りを続けながら手前に移動しました。 


 ※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


昼間にミズキの幹を下るスジクワガタ♂

 

2023年6月上旬・午後14:45頃・晴れ 

ニホンアナグマMeles anakuma)が営巣する平地の二次林で、若いミズキの木を下向きになって降りて行くスジクワガタ♂(Dorcus striatipennis striatipennis)を見つけました。 
白っぽい幹に黒々としたクワガタムシが動いているとよく目立ちます。 
(鳥に捕食されるのではないかと心配です。) 
地上に向かって幹をどんどん下りていきます。 
小さなアリ(種名不詳)とすれ違いましたが、ニアミスしなかったので何事も起こりませんでした。 

採集・採寸するつもりだったのに、私がちょっと目を離した隙に地上に下りたようで、見失ってしまいました。 
ミズキの根元や地表に達してからの行動を見届けるまで動画を撮り続けるべきでした。 
写真を見直すと大顎の内歯が2歯あるので、コクワガタ♂ではなくスジクワガタ♂ですね。
「スジ」クワガタと言っても鞘翅に縦筋が無いので、比較的大型の個体なのでしょう。 
 岡島秀治、山口進『検索入門クワガタムシ
上翅は小形の個体で明瞭な縦条をもつが、中〜大形の個体になるにしたがって次第に不明瞭となり、やがて消失する。(p108より引用)

現場では樹種が分からなかったのですが、樹皮、葉裏および未熟果の写真から総合的にミズキと判明しました。 
スジクワガタ♂はミズキの木の上部で樹液を吸っていたのかもしれませんが、ミズキの樹液酒場なんて私は見聞きしたことがありません。
ネット検索すると、ミズキから滲み出る樹液はファフィア酵母なる特殊な酵母の分解作用で発酵すると鮮やかなオレンジ色になるらしい。

最後は引きの絵(全景)から上にパンして林冠の様子を写しました。 
雑木の葉がびっしりと重なり合うように生い茂り、日光が射し込む林冠ギャップが殆どありません。 (空が見えない)
ミズキの左隣に生えた、棘だらけの細い幹は若いハリギリの木です。 
すぐ右にはアナグマの巣穴があります。 

※ 分かりやすく見せる演出の都合上、動画素材の順序を入れ替えました。 
明るい日中でもかなり薄暗い林内で望遠マクロにすると、画質が少々粗くなってしまいます。

2024/02/01

雨夜にアナグマの営巣地で餌を探し歩く野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年6月上旬 

梅雨入り前ですが、ニホンアナグマMeles anakuma)の営巣地(セット)で雨夜に出没する野ネズミ(ノネズミ)の動画をまとめてみました。 

6/2には線状降水帯が形成され、長雨が終日降り続きました。


シーン1:6/2・午前1:23・(@0:00〜) 
画面の赤丸に注目してください。 
二次林の林床で深夜未明に野ネズミが立ち止まって、何かしています。 
何かを採食したのか、顔を拭っている(毛繕い)のか、よく分かりません。 
手前にあるアナグマの巣口Lを迂回して、チョロチョロと左へ向かいました。 


シーン2:6/2・午前3:47・(@0:16〜) 
餌を探し求めて左のエリアをウロチョロしています。 


シーン3:6/2・午後20:12・(@0:24〜) 
同じ日の晩になると、夜行性の野ネズミが活動を始めました。 
画面の右端から右へ。 


シーン4:6/2・午後20:39・(@0:39〜) 
画面中央から左へ。 


シーン5:6/2・午後22:07・(@0:40〜) 
小雨が降る中、右のエリアを野ネズミがウロチョロしています。 


シーン6:6/2・午後22:26・(@0:58〜) 
左奥の灌木の方へ向かいました。 


※ 雨音が聞き取れるように動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
雨夜の森で地面を多足類が活発に徘徊していたのですけど、うっかり編集でカットしてしまいました。 
野ネズミが見つけていたら捕食したかな? 
アナグマやタヌキならどうでしょう? 


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