2023/09/04

山麓のガードレールを伝い歩くニホンザルの群れ

 

2022年9月中旬・午前10:45頃および11:15頃・くもり 

里山の麓近くの林道でガードレールの上をニホンザルMacaca fuscata fuscata)の小群が渡り歩いていました。 
カメラを向けた私を警戒して、1頭の子猿はガードレールの反対側に飛び降りました。 
もう1頭はバランスを崩してガードレールから落ちたようです。 
画面の手前に張り巡らされた果樹園の電気柵のせいで、カメラのAFが奥に居る猿になかなか合いません。 

30分後にも同様のシーンを撮りましたが、今度は藪の奥にガードレールがあり、ニホンザルの姿が藪に隠れてよく見えません。 
ヒトに対して警戒心の強い群れでした。

2023/09/03

雪山でスギの幹に眼下腺マーキングするニホンカモシカ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年2月上旬〜中旬〜下旬 

雪深い里山のスギ林道で溜め糞場sを監視する自動撮影カメラの設置アングルを逆向きにしてみました。 
同じ地点ですが、従来よりも広角で撮れるようになりました。 
ニホンカモシカCapricornis crispus)の登場した映像をまとめました。 


シーン1:2/9・午前6:22・気温-4℃(@0:00〜) 日の出時刻は午前6:34
小雪がちらつく日の出前に、カモシカが雪道をトボトボとゆっくり歩いて左から登場しました。 
雪面が凍結しているために、カモシカが蹄を踏み出してもあまり沈みません。 
これまで長らくトレイルカメラを固定していたスギの幹に歩み寄ると、匂いを嗅いでからゴシゴシと顔を擦り付けました。 
眼下腺マーキングの直後は、いつものように舌をペロペロと出し入れしています。 
そのまま林道を右へ立ち去りました。 


シーン2:2/11・午後19:17・気温-1℃(@0:34〜) 
2日後の晴れた晩にもカモシカが左から右へ通り過ぎました。 
今回は眼下腺マーキングしませんでした。
雪面がクラストしているようで、足があまり潜りません。  


シーン3:2/21・午前4:55・気温-6℃(@0:47〜) 
トレイルカメラが起動した理由は不明ですが、未明に激しい吹雪のシーンが撮れました。 


シーン4:2/21・午後12:09・気温-3℃(@0:58〜) 
スギの枝葉に積もった雪の塊がドサッと一気に林道上へ落ちる様子がたまたま記録されていました。 


シーン5:2/23・午後19:04・気温0℃(@1:09〜) 
前回の登場から12日後、珍しくこれまでとは逆の右から左へ雪道を通過しました。 
新雪が積もった後でも雪面にカモシカの足があまり潜らず、ラッセルというほど大変ではなさそうです。 
画面左端のスギ大木(胸高直径60.5cm)の下で立ち止まり、おそらく眼下腺マーキングを施したようです。 
カメラの画角をもう少し左にずらして設置すべきでした。

昨年に逆アングルから撮った動画が分かりやすいです。

根雪が積もる前には、画面左(林道脇)から突き出たスギの落枝の先端部にカモシカは好んで眼下腺マーキングしていたのですが、それは深い雪の下に埋もれてしまっています。


シーン6:2/26・午前1:06・気温-4℃(@2:02〜) 
再び激しい吹雪のシーンが深夜に撮れていました。 
トレイルカメラが起動した理由は不明です。 
低山でも雪山の厳しさが伝わるかと思います。 



雪国で晩冬(2月中旬)に早咲きしたネコヤナギの花

 

2023年2月中旬・午後13:10頃・晴れ 

スノーシューを履いて川沿いの雪原を探索していると、水際に生えたネコヤナギの1株だけが早くも開花していました。 
白くてフワフワの花が咲き始めたばかりで、雄花か雌花か不明です。 
(ネコヤナギは雌雄異株らしいです。)
ネコヤナギは他の柳類よりも早く3月頃から咲くとされています。 
雪国で2月中旬に咲き始めるのはいくらなんでも早過ぎでしょう。 
ヒメハナバチなど花粉を媒介する昆虫(送粉者)は未だ越冬中(羽化していない)ですから、早咲きのネコヤナギは実を付けられないことになります。
急激な地球温暖化の進行で狂い咲きしたのかな?と心配になりますが、開花したのはこの1株だけなので、個体変異なのでしょう。
生物の進化の定義というか原動力として、同種の集団内に様々な変異個体がいるのが普通です。
今後本当に温暖化が更に進むのであれば、早咲きの変異個体が環境に適応して集団内に広まることでしょう。
それと同時に送粉者の昆虫も従来より早くに休眠越冬を終えて羽化してくる必要があります。

次に機会があれば、ネコヤナギが開花する様子を微速度撮影してみたいものです。

後半は、対岸の雪原に見つけた野生動物にズームインしてみました。 
渡河した形跡はありません。






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