2023/06/07

晩秋のタヌキ溜め糞場で落ち葉をめくって虫を探すトラツグミの群れ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2022年11月上旬・午前9:31〜10:43 

山林の斜面をトラバースする小径に残されたタヌキの溜め糞場dを自動撮影カメラで見張っていると、トラツグミZoothera aurea)が繰り返しやって来ました。 
迷彩効果の高い地味な斑紋を身にまとっているため、じっとしていると見つけるのが困難です。 
画面の中央に黒々と見える塊がホンドタヌキの溜め糞です。 

落ち葉に覆われた小径にトラツグミが降り立ち、溜め糞に近づいてチェックするも、素通りします。 
気温の低い晩秋になると、溜め糞の上にはもう虫が居ないようです。 
地面に降り積もった落ち葉を嘴で払い除けて、隠れている虫を捕食し始めました。 


複数のトラツグミが繰り返しやって来るということは、やはり溜め糞場の周囲には隠れている虫の量が多いのでしょう。 
たとえば、糞塊を食べて育ったウジ虫(ハエの幼虫)は溜め糞場を離れて分散してから地中に潜り、蛹になります(蛹化)。 
その間にも雑木林の落葉性広葉樹から落ち葉がハラハラと舞い散ります。

同時に複数個体のトラツグミが登場することもありました。(@3:31〜) 
林道の右と左で2羽のトラツグミがそれぞれ落ち葉めくりに勤しんでいます。 
そこへもう1羽がバサバサと羽音を立てて飛来しました。(@3:58〜) 
ところが、初めから左端に居た個体が他の2羽を次々に追い払ってしまいました。 
てっきり家族群なのかと思いきや、餌場の占有行動があるのかな? 
音量を上げても闘争時に鳴き声を聞き取れませんでした。 
追い払われた個体も、すぐにまたピョンピョン跳んで戻って来ました。 
つつきの順位で上位の強い個体が餌場を独占するというよりも、集団採食時に個体間で適切な距離を取らないといけないのかもしれません。(ソーシャル・ディスタンス!) 

※ 旧機種のトレイルカメラで昼間に撮影すると画面全体がピンク色に点滅して見苦しいので、動画編集時に自動色調補正を施しています。 
ほぼモノクロの映像になってしまいますが、仕方がありません。 

2023/06/06

雷雨の夜に山林を飛び回るコウモリ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年11月上旬・午後19:30頃 

山林の小径にある溜め糞場dをトレイルカメラで見張っていると、雨がぱらつく夜に高速で飛び回るコウモリが写りました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 

強い風も吹いているようで、雑木林から落ち葉がハラハラと林道に舞い散ります。 
その後、一瞬だけ辺りが明るくなりました。 
雷(稲妻)が光ったようですが、音量を上げても遠くで低くゴロゴロ鳴っているだけで、落雷した音は聞き取れませんでした。 


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

誰彼構わず(♂にも)交尾を挑むベッコウバエのあぶれ♂

 

2022年11月上旬・午後10:30頃・晴れ 

湿地帯を囲むコンクリート護岸に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場uを久しぶりに見に来たら、新鮮な糞が追加されていました。 
糞にたくさん含まれている黄色い粒は、未消化のトウモロコシのようです。 
この近くに飼料用のデントコーンを栽培する畑があったので、タヌキがそこで収穫後のトウモロコシ落ち穂を拾い食いしてきたのかもしれません。 
それとも、近所で生ゴミや残飯を漁ってトウモロコシにありついたのかな?

ベッコウバエDryomyza formosa)の♀♂ペアが交尾しながら口吻を伸縮させて獣糞を舐めていました。 
獣糞上を歩き回る♀♂ペアがバランスを崩して横倒しになり、ようやく♀の姿も見えました。
ベッコウバエは腹部の色で性別をかんたんに見分けることができます。 
♀の腹部は黒く、♂は黄土色で黄金色の毛が密生しています。 
よく見ると、♀にマウントした♂aは交尾器を結合しておらず、♂aは配偶者ガード(交尾後ガード)しているところでした。

やがて、あぶれ♂bが登場します。(@0:44〜) 
実は冒頭のシーンから溜め糞上に来ていました。 
糞塊をせかせかと歩き回り、交尾ペア♀♂aに正面から近づきました。 
そのまま交尾ペアの♂aにマウントしたものの、すぐに相手が♀ではないと気づいて自発的に離れました。 
交尾後ガードしている♂aがあぶれ♂bを撃退したようには見えませんでした。 

しばらくすると、更に別個体♂cが糞塊に飛来しました。 (@1:06〜)
1/5倍速のスローモーションでリプレイすると(@1:33〜)、腹背が黒くないのでcは♀ではなく♂と分かります。 
♂cが溜め糞に着地した瞬間に横に居たあぶれ♂bが反応して向き直り、正面から飛びつきました。 
背後からマウントしながら方向転換して体の向きを揃えたものの、交尾には至らず離れました。 
今回は飛びついた相手cが♀ではなく♂だと気づくのに少し時間がかかりました。 
飛びつかれた♂がヒキガエルのようにリリースコール(「離せ!」)を発音していたら面白いのですが、私の耳には聞き取れませんでした。
♂bに襲われた♂cは驚いて(嫌がって?)飛び去ってしまいました。 
失敗続きでも、あぶれ♂bはめげません。 
あぶれ♂bは苛々と翅を素早く開閉して黒い斑点模様を見せつけながら、再び交尾ペア♀♂aにアプローチしました。 
再度♂aにマウントを試みるも、誤認求愛と気づいて離れました。

ベッコウバエの♂は♀に対して儀式的な求愛行動をしないようです。(翅紋誇示が求愛なのかな?)
いきなり相手に飛びついて背後からマウントします。 
しかもベッコウバエ♂は周囲で動くハエには誰彼構わず飛びついて交尾を挑むことが分かりました。 
相手に触れてみて初めて性別が認識できるようです。 
♂同士の闘争で交尾中の♀♂ペアから♀を強奪することはありませんでした。 

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