2022年11月上旬・午前9:31〜10:43
山林の斜面をトラバースする小径に残されたタヌキの溜め糞場dを自動撮影カメラで見張っていると、トラツグミ(Zoothera aurea)が繰り返しやって来ました。
迷彩効果の高い地味な斑紋を身にまとっているため、じっとしていると見つけるのが困難です。
画面の中央に黒々と見える塊がホンドタヌキの溜め糞です。
落ち葉に覆われた小径にトラツグミが降り立ち、溜め糞に近づいてチェックするも、素通りします。
気温の低い晩秋になると、溜め糞の上にはもう虫が居ないようです。
地面に降り積もった落ち葉を嘴で払い除けて、隠れている虫を捕食し始めました。
複数のトラツグミが繰り返しやって来るということは、やはり溜め糞場の周囲には隠れている虫の量が多いのでしょう。
たとえば、糞塊を食べて育ったウジ虫(ハエの幼虫)は溜め糞場を離れて分散してから地中に潜り、蛹になります(蛹化)。
その間にも雑木林の落葉性広葉樹から落ち葉がハラハラと舞い散ります。
同時に複数個体のトラツグミが登場することもありました。(@3:31〜)
林道の右と左で2羽のトラツグミがそれぞれ落ち葉めくりに勤しんでいます。
そこへもう1羽がバサバサと羽音を立てて飛来しました。(@3:58〜)
ところが、初めから左端に居た個体が他の2羽を次々に追い払ってしまいました。
てっきり家族群なのかと思いきや、餌場の占有行動があるのかな?
音量を上げても闘争時に鳴き声を聞き取れませんでした。
追い払われた個体も、すぐにまたピョンピョン跳んで戻って来ました。
つつきの順位で上位の強い個体が餌場を独占するというよりも、集団採食時に個体間で適切な距離を取らないといけないのかもしれません。(ソーシャル・ディスタンス!)
※ 旧機種のトレイルカメラで昼間に撮影すると画面全体がピンク色に点滅して見苦しいので、動画編集時に自動色調補正を施しています。
ほぼモノクロの映像になってしまいますが、仕方がありません。
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