2023/03/13

飛べ!ニトベベッコウハナアブ♀

 

2022年9月中旬・午後14:40頃・くもり 

砂利が敷かれた山道でニトベベッコウハナアブ♀(Volucella linearis)が小石の上に乗っていました。
このハナアブはチャイロスズメバチにそっくりで、いつ見ても心躍ります。 
レアな種類のスズメバチに擬態するメリットはあまり無いと思うので、ベーツ型擬態ではない気がします。
カメラを向けたらすぐ自発的に飛び去ってしまいました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 


つまり本種が居るということは、自然界のバランスが比較的よく保たれた山林ということになります。

2023/03/12

砂防堰堤の上で互いに毛繕いし合ってくつろぐニホンザルの群れ

 



2022年9月中旬・午前10:55頃・くもり 

里山から流れ出る渓流を制御する砂防堰堤に野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の群れが来ています。 
遊動する群れが一休みしているようで、コンクリートの巨大な堰堤に座り込んだり寝そべったりして、互いに毛繕いをしています。(対他毛繕い) 
なるべく警戒させないように少しずつ近づくようにしたら、猿のリラックスした表情を捉えることが出来ました。 
だらんと寝そべっている個体に甲斐甲斐しく毛繕いしています。 
マッサージの施術を受けているようで気持ち良さそうです。 
胸にピンクの長い乳首があるのは経産♀です。 
子ザルを胸に抱いた母猿が、寝そべる相手(成獣)の蚤取りをしていました。 
もしかすると、母子と祖母の組み合わせだったのかもしれません。 

別のペアでは、母猿が若い子猿に毛繕いをしていました。 
立ち上がって毛繕いを受けていた若猿が座ると、お返しに母猿の頭の毛をかき分けてノミ取りをしてやります。(相互毛繕い) 

巨大なコンクリート堰堤のあちこちで色んな出来事が巻き起こるので、どれを撮ろうか目移りしてしまい、細切れ映像のつなぎ合わせになってしまいました。 

仰向けにしたヤマナメクジが起き上がるまで

 

2022年7月中旬・午後16:30頃・晴れ 

下山中の山道で(標高約390m地点の山道)久しぶりにヤマナメクジMeghimatium fruhstorferi)を見つけました。
関連記事(8年前の撮影)▶ ヤマナメクジの交尾【50倍速映像】
道端の茂みに近い日陰で、勾玉(Cの字)のように曲がった姿勢でした。 
右上の頭部から黒い大触角が伸びています。 

定規を並べて置いて採寸してから、ヤマナメクジを裏返してみました。 
触れるとヤマナメクジの大触角が慌てて引っ込みました。 
腹足は白いことが分かります。 
警戒してしばらく擬死(死んだふり)するかと思いきや、意外にも直ちに起き上がり運動を始めました。 
落ち葉に引っかかって完全な仰向けには裏返せなかったのですが、体をねじりながら前進徘徊すると、簡単に起き上がることができました。 
起き上がって体勢が戻ると、徘徊運動(前進)が止まりました。 

ナメクジが這った後には分泌した粘液が薄く残ります。 
粘液が乾くとテカテカと光って見えるために、ナメクジが移動した軌跡が読み取れます。
三脚を持参していれば長時間の微速度撮影が出来たのに、残念でした。 

今思えば、採集して飼育すればよかったですね。
暑い夏だと家に持ち帰るまでに弱ってしまいそうです。


関連記事(2か月後の撮影):▶ 脱糞中のヤマナメクジを裏返してみる



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