2023/01/26

深夜の池を泳いで渡るヘビ【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年9月上旬・午後23:45頃 

山中の泉をトレイルで監視していると、真夜中に蛇が現れました。 
対岸の草むらで白く光る目が動いています。 
水際でしばらく躊躇してから、鎌首をもたげました。 
水面を素早く泳いで右岸へ渡りました。 
蛇行による泳ぎはビックリするほど速いですね。 
草が生い茂る右岸の崖を蛇行して登って行きます。 

モノクロの暗視映像ではヘビの種類を見分けられません。 
しかし候補として、ヤマカガシが挙げられます。 
実は約3週間前の8月中旬の昼間に、この池の左岸でヤマカガシ(Rhabdophis tigrinus)を目撃しているからです。 
池畔に育ったミズナラの根本を私が何気なく覗き込んだら、ヤマカガシが崖をスルスル登って逃げて行きました。 
証拠映像を撮り損ねた悔しさを鮮明に覚えています。 
この池にはオタマジャクシやカエル、野ネズミなどが豊富ですから、お気に入りの狩場なのでしょう。 
泳ぐヤマカガシも昔に見たことがあります。 
関連記事(6年前の撮影)▶ 水路を泳いで渡るヤマカガシ 


トレイルカメラの電池が消耗していて、設定した録画時間(1分間)よりも早く切れてしまいました。
池を渡り切ったところまで尺に収まってくれたのは奇跡です。
何よりも不思議なのは、なぜ自動撮影カメラでこの映像が撮れたか?ということです。 
爬虫類のヘビは変温動物ですから、いくら動き回ってもセンサーが反応して起動するはずはありません。 
動画には写っていませんが、対岸の草むらで夜行性の野ネズミを追跡中だったのかな?
あるいは、直前に飛来したコウモリが一瞬だけ横切ったのかもしれません。 

脱皮殻を食べるフクラスズメ(蛾)若齢幼虫

 

2022年9月上旬・午後21:25頃・室温28.3℃・湿度67% 

飼育していたアカタテハ幼虫のために採集してきた食草のクサコアカソにフクラスズメ(Arcte coerula)の幼虫が紛れ込んでいました。 
葉裏の主脈にしがみついた姿勢でいつの間にか脱皮していました。 
脱皮の過程を見逃したのは残念です。
脱皮したばかりのフクラスズメ幼虫が方向転換し、自身の抜け殻を食べていました。 
マクロレンズで口元を接写してみましょう。 
脱皮直後のフクラスズメ若齢幼虫の頭楯は、濁った赤茶色(オレンジ色?)でした。 
脱皮殻を完食したら、クサコアカソの葉裏で移動を始めました。 

過去の飼育経験では、脱皮後の終齢幼虫は抜け殻(脱皮殻)を全く食べませんでした。
関連記事(2年前の撮影)▶ 脱皮後の休息中に黒化が進むフクラスズメ(蛾)終齢幼虫【100倍速映像】

どうやら、抜け殻を食べるのは若齢幼虫だけのようです。 
失われたタンパク質を速やかに再摂取するための行動ですから、脱皮殻を食べるかどうかは、その個体の栄養状態によるのかもしれません。 (個体差?)
あるいは、齢が進むとクチクラが固くなり、抜け殻を消化できなくなるのかな? 

野外でフクラスズメの脱皮殻が食草上に見つかりますが、何齢の幼虫が残した抜け殻か調べたら面白いかもしれません。 
(齢数判定には、地面に落ちた頭楯の抜け殻を探し出して採寸する必要があります。)
機会があれば、卵から飼育して脱皮を繰り返す度に見届けたいものです。
 

2023/01/25

里に降りてきたニホンザルの群れは警戒心が強い

 

2022年8月下旬・午後15:50頃・晴れ 

山麓の神社周辺で野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れと遭遇しました。 
里の集落では農作物を荒らす猿害に長年悩まされているために、ヒト(住民)とサルとの間に軋轢があります。 
最近では電気柵やモンキードッグなど効果的な猿害対策がようやく確立されつつあり、群れが里に降りて来る度に爆竹を鳴らしてすぐに山へ追い返しています。 
ほとぼりが冷めるとヒトの目を盗んでまた里に侵入して来るのでイタチごっこですけど、共存するためには仕方がありません。
山中では堂々としているニホンザルも里で出会うと非常に臆病で警戒心が強く、私の姿を見ると一目散に逃げてしまいます。 
猿の行動をじっくり観察したい私としては、あまり面白くありません。 
とりとめもない逃走動画をつないだだけです。 

ちょっと面白いのは最後のシーンです。 
墓地で遊んでいた子ザルの群れが、私に気づいて走り去りました。 
墓地の一角にはサルスベリ(百日紅)の花が咲いていました。 
雨不足なのか散りかけなのか、花のピンクが色褪せています。
和名サルスベリの語源は、木登りが上手なサルでも、滑り落ちるほど樹皮が滑らかという例えから名付けられている[3][4]。(wikipediaより引用)
ニホンザルがサルスベリで木登りできるかどうか検証できる、絶好のチャンスだったかもしれません。 
猿の群れにもっと慎重に近づくべきだったと反省しました。 
しかし採食などの用事がなければ、ニホンザルもわざわざサルスベリの木に登らないでしょう。
子ザルなら互いに追いかけっこしながら木登りするかな?
私は俗説には懐疑的で、サル対サルスベリの矛×盾対決は猿に軍配が上がる(平気で登れる)のではないかと予想しています。


【追記】
上野動物園で試してみたところ、猿は滑らなかったという話もある。(矢追義人『ミクロの自然探検: 身近な植物に探る驚異のデザイン』p82より引用)

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