2023/01/16

深夜の林道を歩き毛繕いするハクビシン?【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月下旬・午前2:35頃および3:45頃 

里山の林道でヌタ場らしき水溜りのある区間を無人センサーカメラ(トレイルカメラ)で監視していると、とある深夜に謎の野生動物が2回現れました。 

シーン1:午前2:35 

動画の冒頭、林道で立ち止まった獣が細長い体を曲げると口で尻尾を毛繕いしていました。 林道の真ん中にある水溜りを避けるように、林道の端を歩いて左から右へ通り過ぎました。
その途中でちょっとだけ、林道に座り込みました。 
最後は林道脇の道端の草むらに潜り込み、姿を消しました。 
その奥の斜面を下って行ったように見えたのですが、もし林道をそのまま右に向かったとすると、進行方向には水場があります。 

さて、この獣の正体は何でしょう? 
初めはたまに登場するホンドテンMartes melampus melampus)かと思ったのですが、尻尾がとても長いのでハクビシン(白鼻芯、白鼻心;Paguma larvata)のような気がしてきました。 
ハクビシンの尻尾の長さは、胴体と同じくらいとされています。
残念ながらカメラ目線をくれなかったので、顔にハクビシン特有の白黒縦縞があるかどうか確かめられませんでした。 


シーン2:午前3:43 (@0:21〜) 
同種と思われる謎の獣が、1時間前とほぼ同じルートを辿り、左から右へ通過。 
黒くて細長い尻尾がとにかく印象的です。 
同一個体が繰り返し巡回しているのか、それとも別個体(例えばつがいのパートナー?)なのでしょうか? 
林道をそのまま右に向かったとすると、進行方向には水場があります。 

実は、池畔に設置した別のトレイルカメラに数分後の行動が2回とも記録されていました。 
その監視映像でもテンかハクビシンで迷いました。 
顔の真ん中に白線があるかどうか、暗視映像ではよく分からなかったのです。 
しかし、とにかく尻尾が長くて黒いことから、やはりホンドテンではなくハクビシンと訂正しておきます。 
もし間違っていたら、ご指摘願います。 

ハクビシンがこの山域でトレイルカメラに写っていたのは初めてです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施して明るく加工しています。 


【追記】
林道脇の法面を約3mほど上がった地点で、翌年ハクビシンの活動が記録されました。


ツルフジバカマの花蜜を吸うイチモンジセセリ

 

2022年8月上旬・午後17:00頃・くもり 

線路沿いに咲いたツルフジバカマのマント群落でイチモンジセセリParnara guttata)が訪花していました。 
口吻を伸ばして吸蜜する近くで、実はクロマルハナバチ♀も訪花していました。

2023/01/15

赤ちゃんを肩に乗せて運ぶニホンザル♀

 

2022年8月下旬・午後15:45頃・晴れ 

里山の麓にある原っぱを野生ニホンザルMacaca fuscata fuscata)の母子が横切りました。 
母親♀が幼い子ザルを左肩に乗せて運んでいました。 
幼い子ザルは母親の腰に乗るか腹にしがみついて運ばれるのが普通です。 
こんな変則的なおんぶは珍しく、初めて見ました。 
この運搬法を何と呼ぶべきか、ヒトの親子がやる肩車とも違います。 
やんちゃな子猿がふざけて母親の肩に乗り、少し不安定な乗り心地を楽しんでいるのでしょう。 (ロデオのような遊びの一種?)
赤ん坊がもっと育って体重が増えると母親の負担も大きくなりますから、「おんぶしてもらいたいなら、しっかり真ん中に乗りなさい」と叱るはずです。



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