2022/10/17

シロツメクサの花で採餌するオオマルハナバチ♀【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年7月中旬・午後16:30頃・くもり(蒸し暑い) 

河川敷の草地に咲いたシロツメクサの群落でオオマルハナバチBombus hypocrita)のワーカー♀が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
オオマルハナバチは山地性のはずなのに、平地(標高約220m地点)の川沿いで見かけるとは意外でした。 
普段この辺りでは、平地性のクロマルハナバチが優占種です。

吸蜜する蜂の後脚をよく見ると、花粉籠に茶色っぽい(汚れた白)花粉団子を付けて運んでいます。 
頭状花序に着陸するとオオマルハナバチ♀の重みで茎が大きくしなり、蜂が飛び去ると反動で戻ります。 
シロツメクサに混じって疎らに生えているネジバナやブタナの花には見向きもしませんでした。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:57〜) 
マメ科に特有の蝶形花に、穿孔盗蜜ではなく正当訪花を繰り返して吸蜜していることが分かります。

2022/10/16

早朝のスギ林道で餌を探し回る謎の野鳥【トレイルカメラ】

 

2022年7月下旬・午前4:49・(日の出時刻は午前4:32) 

里山のスギ林道に残されたタヌキの溜め糞場sを自動撮影カメラ(トレイルカメラ)で監視していると、早朝に謎の野鳥が写りました。 

林道上に居た鳥がピョンピョン跳んで奥の下り斜面に移動し、姿が見えなくなりました。 
(鳥が死角に入った間は5倍速の早回し。) 
やがてスギ大木の左からひょっこり再登場しました。 
林道上で立ち止まり、林床を啄んでいます。 
溜め糞に集まる昆虫を捕食したり、糞に含まれる植物の種子を食べに来たとしたら面白いのですが、そうではなさそうです。

モクゲンジの花蜜を吸うクズハキリバチ♂【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2022年7月中旬・午前11:15頃(晴れ)および午後15:55頃(くもり) 

農村部の庭木として植栽されたモクゲンジクズハキリバチ♂(Megachile pseudomonticola)が訪花していました。 
雄性先熟のようで、見かけるのは顔色が白く腹端が丸い雄蜂♂ばかりでした。 
黄色い花の中央部が赤くなっているのは、送粉者のハナバチ類に蜜腺の場所を教える蜜標なのでしょう。 

花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:10〜) 
午後は風が吹いてモクゲンジの花穂が激しく揺れ、虫撮りには悪条件でした。
しかし、スローモーションにすれば風揺れも気になりません。 
複数個体を撮影。 
最後にクズハキリバチ♂と入れ替わりで飛来したのはオオハキリバチ♂です。 
この日に撮れた個体数はオオハキリバチ♂>クズハキリバチ♂の印象。
関連記事(同所同日の撮影)▶ モクゲンジの花蜜を吸うオオハキリバチ♂【HD動画&ハイスピード動画】

この2種は外見がよく似ていて、私も最近まで見分けるのに苦労しました。 
図鑑には腹部第2節後縁に明色の毛帯があるかどうか、が主な識別点として書かれています。 
(実際には中間的な個体がいるので悩ましいのです。)
そこよりもむしろ顔の模様が重要な形質ではないか?と個人的に考えるようになりました。 
ハキリバチの頭楯の顔色が性的二型ということは、配偶行動の際に互いに異性の顔色を見て判断していることを示唆しています。 
♂同士の闘争でも顔を見て同種であることを確認してるはずです。 
クズハキリバチ♂は頭楯および頭楯上区に黄白色の長毛が密生しています。 
オオハキリバチ♂はヒトラーの口髭が白髪になったような感じで、眉間(触角の根元の間)に磨呂のような1対の薄い白点があります。 
どうやら雄蜂♂の顔の模様は種特異性があるようです。

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